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  • コラム
  • NPO法人アンリーシュ
  • 2020年2月25日

新型コロナウイルスについて知ろう! 〜ウイルス感染を理解する〜

2019年末より中国で確認され、その驚異的な感染力の強さから世界中に爆発的に流行を始めた新型コロナウイルス。世界保健機関(World Health Organization; WHO)はこのウイルスの名前をCOVID-19と名付け、緊急事態宣言を発しました。COVID-19の致死率は2%を超えるとの報告があります。

これは、同種の感染症であるSARS(重症急性呼吸器症候群)の致死率10%、MERS(中東呼吸器症候群)の致死率30%と比べるとだいぶ低く感じます。しかし、COVID-19は感染力がこれらの感染症より高いので感染者数も多く、実際の死亡数はSARS、MERSより多くなる可能性があります。

今回は、新型コロナウイルスはなぜ怖いのか、ウイルスの生存戦略とその感染メカニズムの観点から考察し、最後にコロナウイルス予防にはどうすればよいのかを考えたいと思います。

ウイルスの生存戦略とは?病原体ウイルスへの変化

電子顕微鏡で見たコロナウイルス (画像引用:感染国立研究所)

ウイルスは自ら個体数を増やすことが出来ません。そのため、特定の動物に寄生しその動物の細胞がもつ機能を用いて個体数を増やしています。この寄生される動物のことを「宿主動物」と呼びます。ここで注目すべきなのが、もしウイルスが宿主動物内で悪さをして宿主動物が死んでしまった場合、ウイルスは個体数を増やすことが出来ずに絶滅してしまうという点です。
そのため、基本的にはウイルスは宿主動物の中では大人しくし、共存関係を維持しようとします。頻繁に遺伝子の構造を変化させ、亜種(生物の分類区分で種の下位)を作ることで生物的な多様性を獲得し、環境の変化に対応するのがウイルスの生存戦略です。

しかしこの変異が原因で、宿主動物以外の動物に感染が可能になることがあります。本来、ウイルスは宿主動物の中では決められた細胞や器官に感染し増殖するという、ある種のルールのようなものにしたがって増殖します。しかし、宿主動物以外の動物に感染した場合にはこのルールに則ることが出来ず、感染した動物を傷つけてしまうのです。この時に感染した動物は免疫機能によってウイルスを退治しようとしますが、ウイルスはこの免疫機能に対する変異を行うことで対抗します。これを繰り返すことでウイルスは病原体としての能力を強めてしまいます。

このように、種を超えて感染するようになった場合には症状が重症化してしまうのです。

動物からの感染症

(画像引用:avisa.org.ve)

この例として鳥インフルエンザがわかりやすいかと思います。数年おきに「某県の養鶏場において鳥インフルエンザの感染が確認されました。養鶏場の鶏何百羽を殺処分し殺菌対応を行いました。」というニュースを聞きませんか?

これは、本来カモなどの水禽類を宿主とするインフルエンザのウイルスが養鶏場のニワトリに感染することで、強い病原性をもつようになったために殺処分することで感染拡大を防いだ、ということです。
通常の鳥インフルエンザは人間に感染することはほとんどありませんが、ニワトリに触ったりすることで人に感染してしまう危険性があります。そして、鳥インフルエンザの宿主ではない人間に種を超えて感染してしまった場合には先に書いたように重い症状を示すことがあります。

それでは、近年耳にしたSARS、MERS、そしてCOVID-19はどの宿主動物からヒトへと感染したのでしょうか?
SARSはコウモリが、MERSはラクダが宿主動物であると言われています。また、COVID-19はコウモリやヘビが宿主動物である可能性があると言われています。
コウモリ、ラクダ、ヘビなどあまり私たちには馴染みのない動物が宿主動物ですね。中国など東アジアではコウモリを食する分化があるのでこれが原因の一つだと言う人もいるでしょう。しかし、例えばSARSウイルスは熱やアルコールに弱いので、正しい衛生環境のもとで処理を行えばコウモリ食に問題はないかと思います。 (不衛生な環境では問題があるとも言えますが)

これまで、本来は水鳥を宿主とするインフルエンザがヒトの間で流行していましたが、これは人間がそういった動物に接触する頻度が高かったからとも考えられます。
近年の馴染みのない動物を宿主とするウイルスからヒトへの感染は、人間が野生動物の住処を奪い、野生動物とヒトが接触する回数が増えた結果、ウイルスが感染できるようになってしまった、という風にも考えられるかもしれません。

コロナウィルスから身を守るためには?

(画像引用:https://www.minnanokaigo.com/)

さて、最後になりますが、流行中の新型コロナウイルス予防はどのようにすれば良いのでしょうか。ウイルスはとても小さくマスクを通り抜けてしまうから意味がない!と言う人もいますが、コロナウイルスは空気感染ではなく飛沫感染(ひまつかんせん:主 に咳やくしゃみなどによる感染)と言われています。これはつまり、ウイルスが空気中にフヨフヨ浮いていて人に感染するのではなく、誰かの飛沫を吸い込んだら感染するということです。マスクをして人からの飛沫を防ぐ、自分から飛沫を拡散しないことを心がけましょう。
また、コロナウイルスはアルコールに弱いのでアルコール消毒が有効です。
さらにSARS、MERS、COVID-19のコロナウイルスによる感染症に共通しているのが、呼吸器疾患を発症するということです。つまり、始めに喉の粘膜にウイルスが感染し増殖する可能性が高いということです。たくさんの患者と触れ合う医者が行う風邪予防として”こまめに水を飲む”ということが行われています。喉に付着したウイルスを胃に流して殺菌しましょう、ということが有効かと思います。

まとめ

コロナウイルスを防ぐためには、

  • マスクをする(飛沫感染を防ぐ)
  • アルコール消毒をする
  • こまめに水を飲む

などの方法が有効です。

コロナウイルスの予防は、インフルエンザの予防法などとあまり変わりません。しかし、感染力がとても高いので、これらを徹底して行う必要がありますし、体調によっては感染してしまう可能性があります。助け合いの気持ちを大事にしながら、共にしっかり自衛して乗り越えましょう!

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