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  • コラム
  • NPO法人アンリーシュ
  • 2020年4月9日

最近よく耳にするHSPって何?〜HSPのトリセツ〜

皆さんはHSPという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

HSPとはHigh Sensitive Personの頭文字を取ったもので、日本では「敏感すぎる人」や「とても繊細な人」と訳されています。このHSPの気質を持った人は約5人に1人の割合で存在すると言われており、その繊細な気質は性格や環境によるものではなく生まれ持った気質なのです。最近は書店にもHSPに関する書籍が多く並び、HSPという言葉を耳にしたことがある人も増えて来たかと思います。

今回はこのHSPについて、その特徴やHSPの気質を持っている人が気を付けたいポイント、周りの人がHSPの気質を持っていたとしたらどのように接したらいいか、などについて説明していこうと思います。


HSPについて

初めにHSPとは一体何なのか、どんな気質を持っているのかを簡単に説明していきます。

先ほども触れた通り、HSPとはHigh Sensitive Personの頭文字を取っており、「敏感すぎる人」や「とても繊細な人」「感じやすい人」と訳されることが一般的です。以前は「すぐに動揺する人」とも呼ばれたりしていましたが、最近では人の気持ちを慮ることが出来て優しく繊細な性格、というポジティブな意味を込めて「繊細さん」と呼ばれることが多くなってきました。

HSPの気質は性格や置かれた環境により後天的に身に付くものではなく、生まれ持った気質と言われています。その為、周囲の人は気にしない些細なことを感じ取ってしまうHSPの人たちは幼い頃から、私だけどうして出来ないんだろう、どうして私は人付き合いが苦手なんだろう、生き辛いなと悩んでいる人が多くいるのも事実です。

HSPと心配性の違いについて

HSPの人達は周囲から「気にし過ぎ」や、「よくそんなことまで気付くね」「心配し過ぎじゃない?」と言われることがしばしばあります。

HSPという言葉が浸透するまでは内気、引っ込み思案、心配性という言葉で代用されていたため、自身がHSPの気質をもっているのか、心配性なのか判断がつきにくい所もあるでしょう。以下に簡易的なHSPのセルフテストを載せますのでぜひご自身でチェックしてみてください。

HSPのセルフテスト

セルフテストをするにあたって:少しでも当てはまったらボックスにチェックを入れ、あまり当てはまらない、あるいはまったく当てはまらない場合はチェックを入れないで下さい。

・感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう
・自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
・他人の気分に左右される
・痛みにとても敏感である
・忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
・カフェインに敏感に反応する
・明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
・豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
・騒音に悩まされやすい
・美術や音楽に深く心動かされる
・時々神経が擦り切れたように感じ、一人になりたくなる。
・とても良心的である
・すぐにびっくりする(仰天する)
・短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
・人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えたりなど)
・一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
・ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている。
・暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
・あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
・空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
・生活に変化があると混乱する
・デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
・同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる。
・動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
・大きな音や雑然とした状況など強い刺激に悩まされる。
・仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
・子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

もし質問に14項目以上あてはまったら、 恐らくあなたはHSPです。ただし、それをもとに、個人の人生をまるごと判断できるような正確な心理テストというものはありません。われわれ心理学者は優れた質問にしようと努力します。しかしそれはあくまで、その人の一面を、平均的な反応に基づいて判断するためのものです。

もしあなたが該当する質問の数がすくなかったとしても、それがとてもよくあてはまるのであれば、あなたはHSPかもしれません。(引用:http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html  引用掲載承諾済み


HSP特性が表れている日常の例を挙げると、

・職場で機嫌の悪い人がいると気になってしまう
・人と長時間一緒にいると疲れてしまう
・小さなミスや改善箇所に目がいってしまい仕事に時間がかかる
・大勢の人混みの中にいるとひどく疲弊する

というシーンが挙げられるでしょう。

空気を読むことをマナーとしている現代の風潮も相まって「これくらい、誰にでもあることでしょ?」そう思われた方も多いかも知れません。

一般的な人とHSPの人の意識の違いを挙げるならば、その都度状況判断をした上で適切な行動をとるのが一般的な人だとするならば、HSPの気質を持つ人はその場の状況全てに否が応でも反応してしまうと説明することが出来ます。見たくなくても見えてしまう、感じ取ってしまうのです。

例えばオフィスにて作業をしている時、HSPの人は周囲の人のキーボードを叩く音、(その音からその人の機嫌、体調も推し量ります)空調の回る音、誰かが電話している声、隣の人の鼻を鳴らす癖、コピー機の用紙切れの音、エレベーターが稼働する音、ビルの外を通る車の音、全てを聞いています。目の前のことに集中していないのではなく、全てが情報として等しくインプットされ1つ1つ積み重なるのです。

このように全ての情報を感じ取りってしまう故、断片から全体を見ることも得意なため「1話すと10理解してくれる」、「気配りが出来る」と評される人が多いのもHSPの特徴かも知れません。

HSPの人が気をつけたいこと

HSPの人は様々な外部の刺激に反応してしまいます。身の回りに潜む多くの刺激に反応してしまい、疲れてしまっている人もいるかも知れません。

少しでも刺激による疲弊を防ぐ為に、まず自分は何の感覚が敏感でより刺激を受け取ってしまうのかを把握し、少しずつでも良いので防げる刺激を防いでいきましょう。外出先で簡単に出来る刺激のブロック方法をご紹介します。

・視覚…サングラスをかける、またはメガネをかけて見えるところと見えないところをはっきり区別させる、伊達メガネやあえて度数の低いメガネをかける、など見えるものを必要最低限に抑える工夫をしましょう。
・聴覚…耳栓をする、心地いいと感じるBGMを聴く、ノイズキャンセリングイヤホン(例:必要な「音」は聞こえて騒音だけをカットする、【セット】キングジム デジタル耳せん 黒 MM2000クロ キューブ型AC充電器 クロスなど。)
・嗅覚…マスクをする、心地いいと感じる匂いのアロマを持ち歩く、風向きに気を付ける、
・触覚…手袋をつける、UVケアをしっかりする、化繊を使った衣類を着ない、明るい色や好きな色を身につける、など。刺激を防ぐ、から一歩進んで好きなものを身にまとい、好きなものに守ってもらうという意識を持てるといいかも知れません。
・味覚…刺激の強いものを食べない、原材料をよく見て添加物の少ないものを買う

また、刺激を受けた後はその後のケアとして疲労を回復させることも忘れないようにしましょう。ここでは家で簡単に出来る回復方法をご紹介していきます。

視覚…電気を消して部屋を暗くする、布団をかぶる
聴覚…耳栓をする、落ち着く音楽を流す、寝室には電化製品を置かない。住環境はとても大切です。引っ越しの際には交通量や小さい子供の通学路に当たらないか、など確認してみましょう。
嗅覚…アロマを炊いてリラックスする(おすすめのアロマ、ラベンダー、ゼラニウムなど
触覚…肌触りのいい部屋着を着る
味覚…なるべく自炊をし、シンプルな味付けにする、自分の体に合うスーパーを見つけるなど

家の中にもそして家の外にも刺激はたくさん存在しています。このくらいの刺激なら大丈夫、と我慢することなく、自分の体と相談しながら少しずつでも刺激を遠ざけていくことを目指しましょう。

周りの人がHSP、どうしたらいい?

職場の人や親しい友人からHSPだと打ち明けられ、これまでに何か失礼なことをしていないかな?この先どのように接していけばいいか分からないな、と考えている人もいるかも知れません。

しかし、HSPの人たちはHSPの気質を持っているとは言え普通の人と変わりません。負担を減らそうと気遣ってくれるのは大変ありがたいですが、HSPの人はその気遣ってくれようとしている気持ちすらも敏感に感じ取り、逆に迷惑をかけたと恐縮してしまう人も多いと思います。

直接「何か出来ることある?」と聞く前に、ご自身が居心地よく過ごせているか?を振り返るのと同時に周りの人も快適に過ごせているか、少しだけ気を配ってあげてください。

自分の感性を大切に生きよう

HSPの気質を持った人たちはその繊細さ故に「自分だけがおかしいのでは?」と感じてしまったり、自分の気持ちより、他の人の気持ちを優先させてしまったりすることがしばしばあります。しかし、その繊細な感性は刺激を受け取るだけに存在するのではなく、日常の些細な幸せも同時に感じ取ることが出来るのだということも忘れないでください。

他の人が気づかないような優しさや暖かさに気付くことが出来る、というのもHSPの大きな特徴の1つです。実際HSPの人たちは心優しく、人を慮ることが出来る暖かい人が多いと感じます。人より多く小さな優しさに気付ける分、幸せを感じる力も強いと言えるのではないでしょうか。

周囲の刺激に反応するのではなく、対応するように上手く刺激から身を守り、刺激を受けた分ケアしながら自分だけの幸せを見つけていきましょう。

参考文献:「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本 /武田友紀 著
参考URL:The Highly Sensitive Person

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