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  • コラム
  • 2019年6月5日

編集長中井のコラム「ゼロからわかるGoogle(米国)とHuawei(中国)のできごと」

皆様おはようございます。こんにちは。こんばんわ。今回は無い頭を絞り倒して、経済のお話してみます。全くわからない状態からの理解なので、同じく「そんなニュースあったよね」という方はご一緒にぜひどうぞ。

第45第アメリカ合衆国大統領

トランプ大統領、日本いらっしゃってましたね。トランプ大統領の背景(ストーリー)を知らないので調べてみました。

第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・ジョン・トランプ

1946614日生まれの70歳(70ね、、、、70!?)。身長約190cm(巨大!)A型(意外)。不動産会社を経営する家庭に生まれ、父親が経営する不動産会社に入社(1970年代)したあと、自身で事業展開(ホテル、カジノ経営等)を行う。

事業展開は上り調子でグイグイ成功し、「アメリカの不動産王」と言われる(1980年代)。そして自身の名前をつける不動産を次々と作る(バック・トゥ・ザ・フューチャー2の金持ちビフみたい)。

しかし、その後経営ミスも起こしてしまいカジノやホテルを手放し、借金も抱える(実は死線くぐっている)。大きな困難な状況に陥ったものの、自身の経営手腕発揮で復活(1990年代)。再び多数のホテルやカジノをオープンし「アメリカの不動産王(自ら二代目)」返り咲きます。

そんなトランプ大統領ですが、実は2000年大統領選挙に出馬しようとしています。でもこの時は党内部の対立がひどいため撤退(冷静)。そして記憶に新しい2017年に、第45代大統領として就任。

ざっと書いただけですが、This is USA的な側面と、経営者としての苦労や努力、冷静さや賢さが見えます。このあたりはメディアで報じられる言動だけでは見えないところです。

トランプ米政権によるHuawei(ファーウェイ)禁輸措置

そんなトランプ政権が今年の515日、安全保障上懸念がある企業として中国のHuawei(華為技術)を追加しました。これにより、米国からファーウェイへの製品や技術の輸出は事実上禁じるという決定がなされました。

これ、どういうことかと言うと、「米国で作ったモノやコトをファーウェイに上げたり売ったりしちゃだめよー。」ってことです。

そして先日「それに従ってファーウェイにもの上げたり売ったりしませーん。」とGoogleが発表しました。

それってどうなの?

それってどうなの?です。どゆこと?何が問題なのでしょうか。何かやばめーという匂いだけは感じますよね。何が問題なのでしょうか。

スマホ本体を作る技術は、ファーウェイ自身で持ち合わせているので問題はあまりなさそうです。でも、でもです。スマホの中身が問題です。ファーウェイはGoogleAndroidOSとして採用しています。

これが、今後使えないよーというお話です。

私は思いました。「中身作れないってのはわかってヤバいんだろうけど、そもそもOSって何?」ですよね。きっと皆さんもそうですよね(そんなことはない)。調べました。一緒に賢くなりましょう。

OSとは、オペレーティングシステムのことで、スマホをポチポチしたり好きなアプリとかを使うための仕組み、です。らしいです。ものすごいざくっと例えると、

スマホ保持者(あなた)=部屋の外から指示する人

スマホ = 部屋

OS = 部屋の中にいる人

アプリ = 部屋の中に置いているものです。

あなたは、部屋(スマホ)の中であれしたいこれしたいと、部屋の中にいる人(OSちゃん)に指示します。部屋の中にいる人(OSちゃん)は、アプリ(部屋の中に置いてあるもの)を使ったり移動させたり捨てたりします。ちなみにこの時同時にたくさんのことを行えるようにCPUという頭脳装置(これ最後にちょっと出てきます)があったり、ものの保管場所としてメモリとかHDDがあります。

どうですかこの例え!!この例え考えるのに1時間かかりました。

スマホ自体は、あくまで箱でしかないので、好きに使うためにはスマホの中にいろんなものが必要です(アプリ)。でもアプリ使うには、それをまとめる役割が必要、それがOSの役目ですね。ありがとうOSさんいつもいつも。Androidというのは、Googleが開発したOSのことを指します。

そう、ここで話を戻すと、ファーウェイ自身のOSは、Googleが開発したAndroidを使っています。つまり「今後ファーウェイの端末でAndroid(OS)使えなくなるかも!!」という自体が起きているのです!!

ファーウェイピンチなの?

「ファーウェイ大ピンチじゃん!」と思いました?思いますよね(押し付け)。少なくとも私はすぐそう思いました。

でも一方では、こうも考えられます。

「急激に経済や技術が発展した中国、ファーウェイだから、自前の努力で乗り切れるのでは。」

というのも、ファーウェイの世界のスマホ出荷台数は2600万台で、全体の14.7%をしめます(米調査会社IDC調べ)。1位がサムスンの20.8%、2位がアップルの14.9%に次ぐ世界3位です(ダウンタウンごっつええ感じの世界一位を思い出した)。201812月期の決算では、約1兆円の純利益を出しています(売上は約12兆円)!!

1兆円の純利益!!これどういうことか個人のお給料で例えると、所得税も住民税も年金も差し引いた給料もらって、そこから家賃も食費も光熱費も携帯代もぜーーーんぶ引いてから使ってもいいお金、みたいな感覚です。

では、これだけのお金があり、成長しているファーウェイは本当にピンチなのでしょうか。

実際に聞いてみた調べてみた(周りの知人調べ)

というわけで、知人の中国在住歴あり中国語ペラペラ仕事できるキャリアウーマンに聞いてみました。大津さんありがとうございます。

ちなみに彼女はカメラマンではない。

大津 暁(おおつ しょう)

中国と日本で生活を送り、その後シアトルの大学でマーケティングを専攻。卒業後はNYへ移住し、夢であったタイムズスクエアのカウントダウンイベントの仕事にたずさわる。帰国後も自身の理想であった「世界をとびまわりながら仕事をする」働き方を実現し、インドネシアに赴任経験も持つ。現在は人を笑顔にすることをモットーにマーケティングのスペシャリストとして国内外で活躍中。

中井

HuaweiGoogleがサービス提供やめるってやつ、現地の中国人の方々ってどう思ってるのかな?

大津

多分なんとも思ってないです(即答)!笑 リサーチしますね。

中井

中国国内ではそんなにインパクトない(そもそも国内でGoogle使えない)かな。Huaweiは海外に販売数多いけどどうなんだろ。※中国国内ではGoogle検索やGmailは使えません。Baidu(バイドゥ、百度)というサービスが中心。

大津

HuaweiにはPlan Bがあるみたいですよ。

中井

プランB!!(大作戦や、、)独自開発ってこと?

大津

はい!そうなんです。独自のOS開発ですね。

そうなんです。先ほど出てきたOS再登場。そうなんです。

大津

GoogleのOSを使えないときのために、自分たちでOS開発をしています!!

そう、実は今回の5月15日発表の数ヶ月前の時点で、ファーウェイは「独自のOSを準備している。代わりのプランBはすでにある。」と言っています。2003年頃からこのプランBは動き出していたようです。

じゃあ大丈夫なの?

じゃあ大丈夫なのでしょうか。

大津

基本中国人、自分のことが大好きなので、何があっても自分の国を信じるのです、そして、頑張ろうとなるのです!笑 皆そう言ってますね。

答えとしては、あくまで知人つながりの現地の方は、「大丈夫!なんとかする!」という回答だそう。ああ、理由がめっちゃポジティブで好き。

実際、現地の著名経済ライターさんも「…美国企业也会受到影响,因此未来还需要继续观察。或将有一定的转圜空间,要对中国经济和企业有信心。[訳:(今回の件は)米国企業も影響を受けるため、今後も観察する必要があります。あるいは、一定の方向転換スペースがあるでしょう、そして我々は中国経済と企業に自信を持っていなければなりません。]」https://baijiahao.baidu.com/s?id=1634098456490903753&wfr=spider&for=pc より。

これを書いている方は、中国版GoogleBaidu認証ライターさんとのこと。この方の中国版TwitterであるWeibo(微博)では、180万人のフォロワーを抱えています(数。。)

しかし最後の一言、いいですね。この精神めっちゃ大事ですね。中国企業の強さを垣間見た気がします。なんとかなるではなくて、何とかする。自分たちを信じてやっていこう!!ですね。

実際的に、他の記事や識者の言葉を見てみると、当面の影響はありそうです。事実日本では、ソフトバンク、au、ドコモがファーウェイ新機種販売を延期しました。中国国内ではなく世界にサービス展開を行うファーウェイなので、少なからず影響起きるという見立てです。

ファーウェイのおもしろさ・強さ

「結局、どうなの?」というと、正直、わかりません。ここまで書いていますが、、すみませんわかりません。

実際、ファーウェイにとってさらなる事件もありました。Googleに続きARMという会社もファーウェイとの取引を停止すると発表しました。ARMという会社は、さっきちょっと出てきたCPUの設計図を作って、その権利(ライセンス)を各社に売っています。AppleMicrosoftARMとライセンス契約を結んでします。設計図権利所持している会社なので、めっちゃ強い会社です。ちなみにこのARMを先だってソフトバンク(孫さん)が買収しています(3.3兆円で!?)。

ARMのライセンスは世の中に重宝されており、ファーウェイも同じくライセンス契約しています。このライセンスが今後使えないかどうかは、ファーウェイとARMの契約内容次第なのでわかりませんが(永続的な契約や期間限定契約等色々ある)、大きな事件です。姉さん。

ただ逆に、ファーウェイの、というより中国人の強さがここで発揮されるかもしれません。上記にあるように、前向きでエネルギッシュです。現に中国在住のマーケター「こうみく」さんが現地で感じていることは、まさにこの通りの現象です。

「Huaweiの日本での報道とは別に、中国国内では全く異なった空気感が流れていて、非常に興味深いので、シェアしたいと思います。『昨日、Huaweiに勤めている中国人の友人とご飯を食べました。現在、状況がどんどん厳しくなっているのに比例して、本土の社内の団結感が非常に固くなっているとのこと。』」https://twitter.com/koumikudayo/status/1131199716920897537  参照

このファーウェイ自体のエネルギー元はどこにあるのだろうと思って少し調べてみたら、非常に面白い仕組みの会社でした。

・ファーウェイは非上場の株式会社

・ファーウェイの株式の98.6%は中国人社員8万1144人が持っている

・創業者の任正非さんは1.4%しか保有していない

・株主社員には利益に応じて毎年配当(お金もらえる)がある

・取締役は社内投票をもとに決める

・CEO(最高経営責任者)は3人が半年交代で就く

創業者や役員が会社の権利を持っているのではなく、中国人社員全員で分け合って持っていて、がんばって結果でたらリターンもある。取締役も社員投票を元に決める。わかりやすいです。こういうピンチのときに、一致団結でがんばろうぜ!!にそりゃなります。がんばりがダイレクトに見える形で自分に返ってきますから。会社は自分達のもの、と社員皆が思える仕組みです。一度本社行ってみたいです。。

このファーウェイの強さ、団結力は、この状況を打破するでしょうか。個人的には、少し先を見ると確実にする気がします。むしろ今回を機に、国内ですべて製造できる技術/開発力を持ったら、もう最強です。結果がどうなるかを見ていきながら、少しでも自身の糧にしていきます。

コラム補足 

バック・トゥ・ザ・フューチャー2のビフのモデル、調べてみたら本当にトランプさんがモデルでした(笑)衝撃。

https://www.afpbb.com/articles/-/3063967

 

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