皆様こんにちは!
この記事はパラリンアート村山が不定期でお届けする会社訪問企画です!
SDGsや社会課題解決に向けた活動を積極的に取り組まれている企業・団体さんに訪問しています!
突然ですが重大発表から!
パラリンアートのデザインがCDのジャケットになります!!
というわけで第3回目の今回は、CDジャケットにご活用いただきました
和楽器ユニット、AUN Jクラシック・オーケストラのリーダー、井上良平さん(和太鼓、以下良平さん)と
活動をプロデュースされているハートツリー株式会社代表取締役 服部進さんにお話を伺いました!
AUN Jクラシック・オーケストラさん、世界各地で活躍されているすごいアーティストなのでめちゃくちゃ緊張しました、、
今回zoomでのインタビューとなりましたが、音楽のみならず、SDGsに対する想いなどたくさん聞くことができました!!
では下記、インタビュー形式でお届けします!
是非最後までお読みいただき、AUN Jクラシック・オーケストラさんのHP等もご覧いただければと思います!(記事にいいね!してくれると村山のモチベがあがります←)
―左上 良平さん 下 服部さん―
(村山)この度は3月24日発売の「環ル森(めぐるもり)~Sustainable Forest~」のジャケットデザインにパラリンアートを活用いただきありがとうございます!
本日はそのアルバムに込めた想いや、音楽を通じての取り組みを聞きたいと思います!どうぞ宜しくお願い致します!
(良平さん/服部さん)宜しくお願い致します!
■AUN Jクラシック・オーケストラについて
(村山)AUN Jクラシック・オーケストラさんは和楽器のみで構成されたユニットとお聞きしておりますが、まずはAUN Jクラシック・オーケストラについて自己紹介お願い致します!
(服部さん)もともとメンバーの良平と公平が双子で、AUN J結成以前から、AUNというグループでずっと活動していて。
(良平さん)和楽器の演奏って阿吽の呼吸ってのが大事で、そういう空気感で演奏しているのが主流なんですね。その阿吽からとりました。
(服部さん)そのAUN(阿吽)がもともとあって、良平の気持ちでスタートしたとある企画があって、それがきっかけで「AUN Jクラシック・オーケストラ」を結成しました。
(良平さん)2008年に発売した「和楽器でジブリ」というアルバムを作るために、各楽器の第一人者に集まってもらって結成されたグループなんですよね。
(村山)和楽器でジブリ!!
(良平さん)はい、今でこそみなさんやっていますが、2008年当時は和楽器でカバー曲を演奏するのは少しタブー的な空気があって、
アンコールで「最後に皆さんが知ってる曲を、、」くらいだったんですね。
でもずっとカバーを真剣にやってみたいという想いがあって。ちょうど娘が生まれたときだったので、娘のためにとひらめいたのがジブリでした。
(服部さん)良平から相談きて、「おもしろい、やろう!」ってなって。
(良平さん)録音してからですよね?グループ名つけなきゃって服部さんに言われたの。
(服部さん)そうそう(笑)
(良平さん)そうだったなー、じゃあなんかつけましょうってなりまして。
クラシックのフェスのオープニングで演奏したことがあるんですが、クラシックのオープニングになんで僕らみたいな和楽器なのかなと思って、、、
まぁ演奏して、終わってふと「そうか、和太鼓も三味線もクラシックなんだな」と思ったのが印象的で。
そんでJ-POPのJと併せて「Jクラシック」がぱっと思い浮かびまして。
それだけじゃ何のグループかわからないよと言われて、オーケストラ付けて「AUN Jクラシック・オーケストラ」になりました。
(村山)深い理由とノリが混在してて面白いですねw
(良平さん)「AUN Jクラシック・オーケストラ」、ちょっと長いですけど覚えて帰ってくださいね。
(一同)(笑)
■環ル森~Sustainable forest~、というタイトルについて
(村山)今回のアルバム、「環ル森~Sustainable forest~」、というタイトルにした理由や想いをお聞かせください。
(服部さん)もともと和楽器って基本全部「木」からできてるんですよ。太鼓ならけやき、箏なら桐なんですけど、日本にある原材料となる木がどんどん減ってきている。
将来的に(原材料の木がなくて)和楽器が演奏できなくなってしまう。そういう問題意識はもともとあって。
自分の会社(ハートツリー)が森を守る仕事をずっとやってきていて、森に関する知識もあったから、森を守ることが結果、和楽器を守ることにつながりますよね。
これは洋楽器よりは、和楽器だからこそできる取り組みだよねって良平としていて。
じゃあ森を守るコンセプトで行こう、と。
それで今回のアルバムの曲に「環-meguru-」って曲があって、「めぐる」って読むのが気に入って。
森も色んな顔があって循環して育っていくので、「環ル森」とまず決めて、英訳のSustainable forestをサブタイトルにつけました。
(良平さん)和楽器でジブリを発売したときから売り上げの一部を寄付、とか社会貢献活動を始めているんです。
SDGsも注目されてるし「環境」と「循環」の環でもありますしね。
(村山)タイトル決めるにもいろんなストーリーがあっておもしろいですね!そしてまだ質問二つ目なのにすごい時間経過してますね(笑)
■収録曲について
(村山)「森」のもつ様々な顔をテーマにした9曲を、今回メンバーさんそれぞれ描き下ろして収録されているそうですが、良平さんは森のどんなところをテーマにされたんでしょうか?
(良平さん)もともと「桜プロジェクト」という社会貢献活動に参加していたのをきっかけに、桜をテーマに曲をつくりたいなって思いがずっとあって。
僕は「サクラビト」という桜をテーマにした曲にしました。
山の中に咲く一本の山桜をイメージして、一本の桜を一人の男が生涯をかけて守り抜く。
そんな曲にしました。
(服部さん)9曲それぞれの想いなんかはyoutubeチャンネルで順次アップしていきますので是非ご視聴ください。
■プレゼントツリーへの寄附について
(村山)聴いた方に森に興味を持ってもらうだけでなく、売り上げの一部をプレゼントツリーの活動にご寄附されるとのことで、ご縁というかきっかけがあればお聞かせください。
(服部さん)プレゼントツリーを主宰している認定NPO法人環境リレーションズ研究所の理事長鈴木さんと仲良かったってのが前提でなんですが、2007年に奈良の薬師寺でプレゼントツリーライブというチャリティーイベントを開催しているんですね。
石井竜也さんや渡辺美里さん、河村隆一さん徳永英明さんが出演され、ライブにきた人数だけ木を植えるというチャリティーイベントです。
それが大成功して、石井竜也さんはじめアーティストさんたちからも好評で。
和楽器と森って切り離せないもので、今回のアルバムも同じような仕組みにしたいと思いました。
一つ重要なのは僕らが森を再生するっていうことではなくて、ファンの方、曲を聞いた方が森に関心を持ってもらうことが大切なんですね。
森と都会って完全切り離されてるじゃないですか。都会に住んでる人が森に関心を持つことで森を守る、森って大切だってことに繋がるきっかけになればいい。きっかけになるのは曲だけじゃなくて、本当に植える方がいいと。鈴木さんと相談して売り上げの一部を寄附という仕組みにしました。
余談ですが、その薬師寺のプレゼントツリーライブで、カメラマンの仕事で来ていた良平と初めて出会ってるんです。
(良平さん)そうです、たまたま仕事で来ていて。その時ちょこっと話をしただけだったんですが、一年後か二年後に知人に紹介されたのが服部さんで。はい。そこからなにかやろうってなって始まったのがジブリです。
(村山)なんか運命的な再会ですねw
(良平さん)はい。僕からしたら一周「環ってる」ような感じですね!
(服部さん)AUN Jクラシック・オーケストラができる種がプレゼントツリーの薬師寺でできてたっていう。それが育っていった集大成が今回ですね!
■ジャケットデザインについて
(村山)そして今回、パラリンアートアーティストの志方弥公さんの「夢のなる木」をジャケットのデザインにしていただきました。パラリンアートを採用いただいたきっかけ、この絵にした理由があればお聞かせください。
(服部さん)今回良平が、パラリンアート登録作品を全部見た中で、メンバー全員に意見聞いたら、満場一致で「夢のなる木」に決まったんですよ。メンバー7人が全員YESって言い揃うのは本当に珍しいんですよw
(良平さん)インスピレーションですよね。自分たちが作ってきたアルバムをイメージしながらそれに合う絵を探したときにこれだと。
(村山)「環ル森」というタイトルが決まってから絵を決めたんですか?
(服部さん)決まる前ですね!タイトルは決まってなかったですが、収録する9曲はもう録り終わっていて、ずーっと聞いて過ごすわけじゃないですか。
曲のイメージが常に頭にある状態で、満場一致でしたから。
この絵がなければ、今回のアルバム、こんなに満足度高くないと言っても過言ではないですね!
■SDGsの取り組みについて
(村山)アルバムのプレスリリースの中に、「自然界だけでなく人間社会における多様性も高め、次世代に住みよい社会を繋ぎ、SDGsの達成に貢献していきます」とありますが、SDGsの取り組みをする理由をおきかせください。
(服部さん)AUN Jクラシック・オーケストラのメインコンセプトが「1000年続く和の音を、1000年先まで伝えたい。」なんですね。箏なんかだとだいたい1000年前から存在するわけですよ普通に。
で、あんまり原型変わってない。篠笛もそうですよね。牛若丸が吹いているのも篠笛ですから。これが1000年後も今と変わらずいてほしいと思うわけですよ。
原型が変わらなくても音楽は変わっていく。僕らがやってることは伝統音楽ではないんですよね。今の音楽をたまたま、1000年続いてきた楽器でやっている。
そういう感覚あるから、ずっとこの先も続いていってほしいっていう中で、SDGsってそもそも持続可能な開発目標じゃないですか。
持続可能ってまんま僕らがやっていることと同じことなんですよね。
音楽そのものでSDGs達成に貢献している取り組みってホントに少ないんですけど、和楽器ってそれができるかなって。
こういう楽器を持たせてもらっている僕らだからできること、発信できることがSDGsと非常に親和性があった。
和楽器を持続可能にするためにはどうしたらいいんだろう、ってずっと考えて森を守る仕事をしてきたから、取り組むきっかけとしてはたくさんあったんだけど、あらためて17項目を見直してみると取り組めていない項目がまだまだたくさんあるなっていうのが頭に常にあって。今回パラリンアートの話が来たときに、これは絶対やったほうがいいなって。
(村山)和楽器を1000年先も伝えたいという想いや、もともとの服部さんのお仕事、これまでAUN Jクラシック・オーケストラのご活動すべてがSDGsにリンクしやすかったんですね。
(良平さん)そうですね。社会貢献活動なんかはずっと自然にやってましたから。
■先行配信について
(村山)今回、発売に先駆けて先週12日より「FOREST」の先行配信をされているそうですね!
その曲についてご紹介ください。
(良平さん)H ZETTRIOという親しいバンドのメンバーに1曲作ってもらったのが「FOREST」です。ミディアムテンポのいいバラードができてこれはいいなぁって。それに和楽器をつけて、一緒にやりました。
(村山)FORESTを先行配信した理由ってありますか??
(良平さん)作った人の誕生日だったんですよ、たまたまですけどw
(村山)そんな感じで決まるんですねw
(服部さん)FORESTってタイトルもわかりやすかったですしね!
※先行配信はこちらから
■お二人からのメッセージ
(村山)最後に、この記事を見ている方にメッセージをお願いします。
(良平さん)たぶん和楽器を聞いたことがない方も多いんじゃないかと思いますが、これをきっかけにね、和楽器もひとつのSDGsにつながるものなんだよって、そういう気持ちになってもらえたら嬉しいし、是非、和楽器の音色に親しんでもらえたらなと思います。
(服部さん)「1000年続く和の音を、1000年先まで伝えたい。」というのがあるので、やっぱり皆さんに興味を持ってもらいたいなと。森にもそうですけど和楽器に。
■余談(おまけ)
(村山)AUNさんの活動を事前にHPで拝見しましたが、その中で気になる一文があって、「全米一周1万5千キロという距離を3年かけてマラソン走破」ってあったんですけど、これ実際に走ってってことであってますよね??
(良平さん)1990年からなんですがカーネギーホールでライブしたときに「一周走ってきまーっす」っていって宣言して3年後にまたカーネギーホールで演奏するという。そういう計画だったんですよね。まぁ、1万5千キロ走りましたぼくは。これ世界で7人だけですからねw
その時は最高走破月間1,800キロとかですからねw
(村山)え!?すごいですねwww
(良平さん)「アメリカを走る」って本も僕書いてるのでもし興味あれば読んでください。
(服部さん)どさくさに紛れて宣伝しないようにww
(一同)(笑)
■アルバム概要
タイトル:「環ル森(めぐるもり)~Sustainable Forest~」
演奏 :AUN Jクラシック・オーケストラ
発売日 :2021年3月24日(水)
定価 :2,500円(税込)
発売元 :ハートツリー
JAN :4560314711529
品番 :HT024
植樹 :1枚100円前後を目途に寄付