今回取材させていただいたのは、パラリンアートアーティストとして活動する、夏生さん。
いつもどんな場所で絵を描くのか
自宅か、自宅近くにある絵画教室へ週一回通っています。
自宅ではパソコンなども使って絵を描いています。
ひとつの作品にかかる所要時間
小さい作品だと1日ですが、大きい作品だと1~2ヶ月掛かる事もあります。
絵の具を塗り始めると早いのですが、
それまでの過程の構図や色味を決めるのに時間を掛けています。
絵を描き出したきっかけ
小学生の時ピアノを習っていたのですが、そこで絵ばかり描いていたのを見た先生から、
絵画教室にも行ってみたら?という言葉がきっかけでした。
絵画教室では、様々な事を教えてくれたり自由な表現の絵を描かせてくださる先生に出会い、
今となっては唯一続いている事が絵を描く事です。
どんな気持ちで絵を描くのか
沈んでいる時もあれば気分がのっている時もあります。
沈んでいる時は選ぶ色が暗くなったりうまく筆が動かなかったりします。
気分がのっている時は、色ののり方がうまくいき、黙々と一気に仕上げる事があります。
ここが他の人とは違う!など、こだわりはありますか?
水彩画がメインです。大作を制作した後は、息抜きに油絵を描いたりしています。
今までは、絵の具で描くのは模写ばかりという固定概念あったのですが、
ツイッターで見つけたある作家さんの絵を見たのがきっかけで、その固定概念が払拭されました。
それを機に、私の作品の特徴でもある大好きな青の絵の具や海の生物で、空想の世界を描こうと思いました。
描く時は構図の中に水の流れを作り、静止画ではなく動画に近づける様に動きのある絵を心掛けています。
夏生さんのお母様のお話
絵画教室へ通わせるなどの、好きな事を続けられる環境づくりをしています。
今となっては娘と一緒に自分も同じ絵画教室の生徒となりました。
今はまだコンテストなどに出品していないのですが、作品というきちっとした形や証として
何か娘の為に残してあげられないかという想いがあり、
自宅を増築する際に、娘がデザインしたステンドグラスを玄関の飾り窓や天窓にしました。
それが娘の自信になればと思っています。
あなたにとって、アートとは?
絵は、思考の部分より心が欲している物です。一生描かずにはいられない事だと思います。
インタビューを通じて、夏生さんのアートに対する熱い思いが伝わってきました。
ライター/写真 繁田久美子