今回取材させていただいたのは、パラリンアートアーティストとして活動する、林谷隆志さん。
いつもどんな場所で制作するのか
自宅です。
仕事と同時進行でアート活動を行う「パラレルキャリア」を目指して日々努力を続けています。
ひとつの作品にかかる所要時間
作品にもよりますが、1作品2時間くらいです。
常に作品になるアイディアはないか等、
日常生活のあらゆる風景にアンテナを張り巡らせ、
イメージを組み立てられるようにしています。
夢からアイディアを得た事もあるので、
そういう意味では24時間制作に時間が掛かっているのかもしれません!
絵を描き出した時期
一番初めは3歳頃です。お絵描き帳がすぐになくなるので、親を困らせていました。
アートとして作品を描き始めたのは高校一年の時です。その時はクレヨン画でした。
それから油絵、鉛筆画、ペン画と経験し、今のデジタルアートを始めて15年くらいになります。
どんな気持ちで絵を描くのか
特に何も考えていないです。 描いている時に気持ちが入ってくると
面白みのないものか不自然なものになりやすいので、
描いている時ほど「無」に近いです。 思考とは違うところで描いています。
ここが他の人とは違う!など、こだわりはありますか?
3つあります。 1つめは、作品のカラフル・ビビッドさ。
「虹色」をテーマにしています。 僕は自閉スペクトラムを持っていますが、
その「スペクトラム」が「虹のような連続体」を意味すると最近知って驚いています。
2つめは、「繊細さ」を生かした作品。 HSPの特性を生かし、
緻密さや細かい部分にもこだわれるところです。
3つめは、デジタルアートというこだわり。 過去にデジタルアートの個展を開いた事があり、
その際、批判的な意見を頂いた事がありました。
絵は手で描くものだという先入観や既成概念を持つ方が多い点で苦労してきましたが、
そのような肩身の狭さを感じつつも、ずっと磨き続けてきたデジタルアートを大切にしています。
あなたにとって、アートとは?
これまでは僕にとっての「呼吸」でした。
アートを趣味としてしか考えていなかった僕に希望をくれたのが妻でした。
笑われるかもしれませんが、「世界の林谷」と呼ばれる様な事をしたいとずっと考えています。
少しずつ、今はそれが近づいてきている感覚があります。
そんな僕を精神的にも支えてくれている妻に、
「林谷の妻」として誇れる様な事をしていきたいと思っています。
アートでもって障害を持つ方に「楽しみ方」を伝えていきたいと思っています。
今後もぜひ期待して下さい!
インタビューを通じて、林谷さんのアートに対する熱い思いが伝わってきました。