今回取材させていただいたのは、パラリンアートアーティストとして活動する、虎目梨那(とらめりな)さん。
明るい光や音に敏感(視覚過敏・聴覚過敏)なため、サングラスとノイズキャンセリングイヤホンを付け てのインタビューとなります。
ノイズキャンセリングイヤホンを使用する様になってから、雑音から解放され一つ一つの事に集中出 来る様になり、苦手だった電車も音をあまり気にせず乗れるようになったそうです。
いつも、どんな場所で絵を描いていますか?
絵の下書きは、アイデアが思いついた時、思いついた場所で描いています。
常に名刺サイズのメモ帳やハガキサイズの方眼紙の冊子を持ち歩いて、電車の中でもアイデアが思い ついた時、サッと描ける様にしています。
そして、下書きの後に清書をするのですが、
清書するときは必ず自宅です。
家族が家事をサポートしてくれるので、絵に集中できる環境の中で作品製作に取り組めています。
ひとつの作品にかかる所要時間
コンテストに応募する作品は資料集めから始め、構図決め等含め、1ヶ月以上掛かる時があります。
小さめの作品は、10分と短時間で仕上がる物や、2~3時間で仕上がる作品も多いです。
絵を描くようになったのはきっかけは何ですか?
昔から絵を描くのが好きでした。
しかし自分では、プロを目指す程の才能があるとは思っていなかったので、企業で数年勤務してたのですが、 その時に障害の診断をされました。しばらく休養を余儀なくされ、それがきっかけで好きな絵を描こうと思い ました。
絵を描く最中はどんな気持ちになりますか?
絵を描く楽しい気持ちやワクワク感を感じています。
手に集中力を集中させているので無意識の状態で、絵を描く事に夢中になっています。
あと、だまって黙々 と描くというよりは、人と会話をしながら描いている方が集中力が増しているような気がします。
考え、使うもの、場所などのこだわりはありますか?
ボールペンを主軸として、ゼンタングルという書き方の手法を使っていたり、
画材、絵のタッチなど、敢えて統一感をなくして変化を加えて描いているところにこだわりを持っています。
あなたにとってアートはどんなものですか?
身近にあるもの、日常そのものだと思っています。
アートが生活の一部となっていますね。
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繁田久美子