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  • 2020年7月30日

【SDGsな人々#11】ハンドルカバー専門店カーキュートの布マスク販売にかける想い

マスクがすっかり外出の必需品になった昨今、皆さんはどんなマスクを愛用していますか?

ニュースやSNSでは、医療現場におけるマスク不足が度々話題になっています。

何かできることはないか…と考えていた時、「使い捨てマスクは医療や福祉の現場へ回そう」というミッションを掲げて、布マスク販売にチャレンジしている会社があると聞き、さっそく取材に伺いました!

可愛いハンドルカバー専門店 カーキュート

今回取材に伺ったのは、愛媛県松山市の株式会社カーキュート様。ハンドルカバーを始めとした、車内を快適に過ごすための様々なグッズを販売している会社です。

扱っている商品は花柄など女性らしいポップなデザインと、こだわりの布で作られた触り心地のよさが特徴です。

取材の際に見せていただいたハンドルカバー。
肉球柄が一番人気とのこと!

愛媛空港から出ると、社長の小田泰平さんが笑顔で出迎えてくださり、そのまま会社へ向かいました。

会社に到着すると、「おはようございます!」と元気な声が。
顔を上げると、社員の皆さま全員で、立ってこちらを向き笑顔で挨拶の言葉をかけてくれていました。

「なんて気持ちのいい会社なんだろう」と通された会議室の透明な壁から社員さんたちの様子を見ていると…

なんと、皆立って仕事してらっしゃいます!

小田社長に伺うと、株式会社カーキュートは今年5月にオフィスを移転してからというもの、立って仕事をするスタンディングワークを取り入れているそう。

立って仕事をする方が生産効率と健康面において優位な結果を生むことが科学的にも証明されており、今年から会社全体で取り組んでいるそうです。

1日中立って仕事をするなんてしんどくないのかな?そう思って社員の方に質問してみると

宮岡さん

最初はびっくりしましたが、思った以上に平気でした。

机が昇降式なので、疲れたら座って作業もできるしメリハリがつきます。

以前は長時間座っていると、足が浮腫んできたりしたのですが、今は体が軽く感じますし、移動が苦ではなくなって社員同士のコミュニケーションも増えました。

1日黙々と座って作業している私も是非見習いたい….

社員が働きやすい環境にも注力しているカーキュートさん、インタビューでどんな話が聞けるのか期待が高まります。

カー用品店がマスクを販売?

小田 泰平社長 (taihei oda)

竹内

カーキュートさんのホームページを見るとハンドルカバー専門店とありますが、どうして今回マスク販売をスタートすることになったのでしょうか? 

小田社長

最初のきっかけは、コロナをきっかけとしたマスク不足です。

使い捨てマスクが品切れになり、医療現場や福祉現場でマスクが不足しているという現状を知り、何かできることはないかと考えました。

私たち1人1人がお気に入りのマイマスクを持ち、それを大切に何度も使えば、自ずと使い捨てマスクの使用を抑えられる。そうすれば、本当に使い捨てマスクが必要とされている、医療や介護の現場にマスクが行き渡るようになるんです。

私たちは普段布を使って商品を作っているのでその技術を生かし、ファッションとして身に付けられる布マスクを生産しようと決めました。初めての試みでしたが、想像以上の反響を頂き、入荷待ち状態でお客さんにお待ちいただきながらも7,000枚以上のマスクを届けることができました。

 

竹内

医療現場を救いたいという想いからスタートしたんですね。

私もカーキュートさんのマスクを使わせて頂いています。理念に共感したのはもちろんのこと、細やかな工夫が素晴らしいなと感じました。

バンダナとセットになっていて、バンダナにマスクが引っ掛けられるというのはすごくいいアイディアですよね。

いつも耳が痛くなることが悩みだったので…

カーキュート公式WEBより

小田社長

そうですね、現在販売しているマスク・バンダナセットは布マスク2枚+バンダナがセットになっています。

もちろんマスク単品でも使用できますが、バンダナに付いているボタンにマスクの紐を引っ掛けることで、耳への負担をなくす工夫をしています。

また、私たちは「ライフスタイルに馴染むマスク」作りを大切にしているので、日洋服を選ぶようにマスクも毎日のコーディネートの一つとして楽しんで欲しいという想いがあります。

ホームページで公開されているレビューを見ても、「周りと被らないのがいい」「柄が可愛くてお気に入りです」など、機能だけではなくてデザインを評価しているコメントも多く見かけます。

これからの時代、マスクも機能性だけでなく、「自分らしさ」や「お気に入り」が求められていくんだなと感じることができます。

カーキュートマスクをお客さんに届けたい!

社長の熱い想いでスタートしたマスク事業。
この事業を担当した社員の方にも、お話を聞くことができました。

竹内

社長のお話から、会社全体としてお客さんとの対話をすごく大切にする姿勢を感じました。印象に残った購入者の声などはありましたか?

入河

病院通いをされている方が、花柄のマスクをつけて行くと看護師さんや他の患者さんから「可愛いですね。など声をかけられてすごく嬉しかったです」 と感想をくださって、リピート買いをしてくれたことが印象的でした。

竹内

可愛いマスクは、コミュニケーションツールとしての効果もあるんですね。
販売に当たって苦労などもありましたか?

入河

今は社内での役割分担も整理がついて大分落ち着いてきましたが、始めた当初は本当に大変でした。

想像以上の注文が入って生産が追いつかず、ゴールデンウィークくらいから毎日お客さんに状況を説明する日々が続きました。 お客さんをお待たせしてるのが気になりすぎて、お客さんに電話で謝り倒す夢を何度も見るくらいでした。

そんな中でも、「カーキュートの社会貢献への姿勢に共感したのでいつまでも待ちます」とメッセージをもらったり、届いた方がとてもポジティブなレビューを書いてくれたり、それが本当に励みになって頑張れました。

竹内

お客さんが夢に出るくらい、お届けする相手のことを常に考えていたんですね。
今回のように、会社で社会貢献事業に取り組むことについてどう感じていますか?

入河

私たち自身にも学びがすごくたくさんありました。

備考欄にマスクが今すぐ必要な事情がびっしりと記載してあったり、人は本当に様々な事情を抱えて生きているんだと実感しました。

普段の業務の中ではこんなにメッセージをもらうことはなかったので、今回の経験を経て、もっとお客さんの置かれている環境や想いをイメージしながら仕事に取り組みたいと思うようになりました

また、マスクをきっかけに私たちの本事業であるハンドルカバーにも興味を持ってくださる方も多く、貢献した分しっかり返ってくるんだと実感することができたことも学びとして大きいです。

新しいチャレンジに向けて

左から、カーキュート運営担当 宮岡めぐみさん・入河真美さん・代表取締役 小田 泰平さん

 

竹内

大変な反面とてもやりがいも大きかったマスク事業ということですが、今後はどんな展開を考えているのでしょうか?

宮岡

秋には、お客様の声からもニーズが高かった子供用マスクをリリースする予定です。
子供用マスクを作ることで、親子でお揃いのマスクを付けられるようにしたいという想いがあります。

それに合わせて、新商品の柄も考案しています。

今回の販売の経験を生かし、予約販売の仕組みなどをしっかり取り入れよりスムーズにお客さんに商品をお届けしていきます。

「親子で付けられるマスク」というコンセプトは素敵ですね。 柄がとても可愛らしいので、普段はマスクを嫌がるようなお子さんも喜んで付けてくれそうです!

宮岡

まだまだコロナで不安定な情勢が続いています。

私たちが、可愛くて使いやすい布マスクを提供し続けることで、1人でも多くの人のマスクを使った日常生活を明るく楽しくしたい。

その結果、使い捨てマスクが必要な医療機関に届くよう貢献していきます。

いつかカーキュートのマスクとハンドルカバーをお揃いで付けている人を街中で見たいというのが私の夢です!

他と被らないポップで可愛いデザインと、柔らかい肌触り。 そんなカーキュートマスクの裏側には、社長の社会に対する熱い想いと、顧客のことを第一に考える社員の皆さんの、挑戦が詰まっていました。 使い捨てマスクを使っている方は、この機会に是非カーキュートの布マスクを検討してみてはいかがでしょうか。

カーキュートの布マスク販売ページはこちらから

 

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