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  • 日本の社会
  • 2020年2月20日

SDGs達成に向けたスポーツ界の取り組みが活性化

SDGsを達成するためには、国や自治体、企業だけでなく、個人のアクションも非常に重要です。しかし、個人レベルで一体どんなことができるのか、まだよくわからないという人も多いと思います。「SDGsに貢献しよう!」と大げさに構えずとも、自分が興味・関心のあることを通じて、自然とSDGs達成に関わっていけたらいいですよね。

たとえば、スポーツを通じた貢献。各スポーツリーグやチーム、スポンサー企業やスポーツ関連企業が主導している活動に参加することで、SDGs達成に貢献できる――そんな機会が徐々に増えてきています。

今回はその一例として、「ジャパンラグビー トップリーグ」の活動を取り上げます。

ラグビートップリーグの2試合が「deleteCマッチ」に

日本におけるラグビーの認知・人気を爆発的に押し上げた、ラグビーワールドカップ2019日本大会。その興奮も冷めやらぬ1月、日本ラグビーの最高峰「ジャパンラグビー トップリーグ2020」が開幕しました。日本代表として活躍した選手も多く出場する同リーグ。いわゆる“にわかファン”の私にとって、急上昇してしまったラグビー熱をぶつけるには恰好の対象です。

その第2節、1月18日に秩父宮ラグビー場で開催された2試合において、がんを治せる病気にするプロジェクト「deleteC」とのコラボレーションが行われるとのニュースをTwitterで目にし、興味を持ちました。

具体的には、この2試合を「deleteCマッチ」と題し、出場4チーム「三菱重工相模原ダイナボアーズ」「キヤノンイーグルス」「サントリーサンゴリアス」「NTTコミュニケーションズシャインニングアークス」と連携して、各試合のキックオフ前に、会場内でがん治療研究の募金を呼びかけるというものです。

deleteCは、「みんなの力で、がんを治せる病気にする」ことを目的に活動する特定非営利活動法人。さまざまな企業・団体が、自身のブランドロゴや商品・サービス名から、がん=Cancerの頭文字「C」の文字を消したオリジナル商品やサービスを開発・販売。ユーザーがそれを購入・利用すると、売上の一部ががんの治療研究に寄付されるという、誰もが参加できる仕掛けが特徴です。

これまでの代表的な事例としては、サントリー食品インターナショナルが2019年11月に数量限定で発売したdeleteCラベルの「C.C.レモン」が挙げられます。deleteCマッチにおいても、サントリーサンゴリアスの公式ファンクラブ「サンゴリアス・フレンズ」会員向けの来場者プレゼントとして、deleteCラベルの「C.C.レモン」が提供されました。

公式ファンクラブ「サンゴリアス・フレンズ」の会員向け来場者プレゼントは、deleteCラベルの「C.C.レモン」だった。

トップリーグは、deleteCが本格始動した当初から同プロジェクトへの賛同を表明しており、2019年10月20日に東京・丸の内で開催されたお披露目イベントにも11人のリーグ所属選手が登壇。プロジェクトに寄せる思いや、各チームの具体的な取り組みを紹介しました。

野球、アメフト、サッカー……各スポーツ界がSDGsへの配慮を表明

日本ラグビーフットボール協会は、2020年から「トップリーグ×SDGs」の取り組みをスタートするとしており、今回のdeleteCマッチをはじめとするdeleteCとの連携も、その一環で行われたものです。

スポーツ団体やリーグがSDGsに注力する流れはグローバル共通のもので、特に米国が先行しています。MLB(米プロ野球リーグ)、NFL(アメリカンフットボールリーグ)、NBA(米プロバスケットボールリーグ)の各リーグには持続可能性の推進を担う専門部署が設置されており、「Green Sports Alliance」(サスティナビリティ社会を目指した課題解決に、スポーツを通じて貢献する団体)には、プロ/アマチュア合わせて400のスポーツチームのほか、企業、NPO団体、官公庁が登録しています。

さらに、IOC(国際オリンピック委員会)やFIFA(国際サッカー連盟)といった国際的スポーツ団体も、大会運営において持続可能性への配慮が不可欠であると発言しています。

ラグビーワールドカップの成功、そして日本代表の活躍によって、一気に高まった日本のラグビー熱。全国6会場で行われたトップリーグの開幕戦8試合は、計11万6737人の動員数を記録しました。昨シーズンの開幕戦の動員数8万3719人を3万人以上上回る快挙です。

1試合あたりの平均観客数は1万4592人で、昨シーズンのサッカーJ1リーグの2万751人や、プロ野球 セ・パ公式戦の3万929人にはまだ及ばないとは言え、ラグビーは単なるスポーツとしてのみならず、deleteCのようなムーブメントを波及させていく“メディア”としても、重要な役割を果たす存在へと着実に成長していると言えます。

同協会は、今後もさまざまな観点でSDGsへの取り組みを継続していくと発表しています。

「地球にいい、社会にいい」とわかってはいても、それだけではどうしても具体的な行動に移しづらいものです。でも、ラグビーをはじめとするスポーツを通じてなら、楽しみながらSDGs達成に貢献できる。そして楽しいことなら、無理せず続けやすい。今後も引き続き、ラグビー界が発信するSDGs情報に注目していきたいと思います。(学生時代に部活で関わったアイスホッケー界からも、こういうムーブメントが起こるといいなあとひそかに期待)

皆さんも、自分の好きなスポーツの関連協会・団体が発信しているSDGs情報をぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

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