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  • SDGs
  • 2019年4月16日

SDGsってなあに?SOMPOホールディングス編〜おたまじゃくし中西の大人の社会見学〜

この連載は、おたまじゃくし中西が様々な企業に出向き、「あなたの会社のSDGs」というテーマでお話をお伺いしたあと、そのインタビューをテーマにした一変化を毎回披露するという、コラボ企画です。

 

ん……あれ……ちょっと待ってください。

そもそも、SDGsってなんでしょう……?

 

SDGs

あなたはこの言葉の意味を知っていますか?

因みに僕は……全く知りませんでした。

聞き覚えすらもなくて怖いので周りの若手芸人にも聞いてみましたが、なんと誰一人として、「知らない」という回答。

お仕事を受けたのは良いものの、誰も知らない未知の分野となると不安で仕方がないので、ひたすらググってみたわけですが……。

「SDGsとは、国連サミットで採択された2030年までの持続可能な開発のための目標です」

……堅い!とにかく堅苦しい!もはや思考停止!

しかし、皆さん待ってください!

居酒屋のキャッチ風に言うなら、チャンスください!

SDGsを分かり易く教えてくれる方が、ちゃんといらっしゃるんです。

さて、これから始まるのは、大人の社会見学。

みなさんも僕と一緒に、SDGsについての知識を深めていきましょう。

SDGsとは、世界中の人々が幸せに暮らすために、みんなが目指すべき目標として定められた17の項目です。

では早速、今回の一変化。

「いや、誰やねん」の答えは、インタビューの最後に!

 

それでは早速、今日お話を伺うのは、SOMPOホールディングスのクールビューティーこと、冨樫朋美さんです。

SOMPOホールディングスが劇団を持っている?

中西 さっそくですが、SOMPOホールディングスさんでは「SDGs」への取り組みとして、具体的にどういった活動をされてますか?

冨樫 うちの会社は保険会社から出来上がっているものになりますので、防災・減災は親和性の高い取り組みになります。東日本大震災をきっかけに「防災ジャパンダプロジェクト」を始めました。

 

中西 防災ジャパンダプロジェクト?

冨樫 内容としては、身近なものを使って、応急手当てをする知識を身に付ける。という感じで、各施設や学校を回って講習を行います。例えばこんなものが包帯の代わりになりますよ。とか、そういった知識を共有していきます。

 

中西 全国の施設に回って提供していくという形でしょうか。全国となると、すごい数のスタッフに知識を共有する必要があると思うのですが、専用のチームがあって、その方達が全国を回っていくのでしょうか?

冨樫 それだとすごく大変になっちゃいますよね(笑)場所も人も問わずに誰でも講習ができるように、知識共有の動画を作成しています。全国の支店にいる社員が各自動画を見て学び、一人一人が先生になって教えている形です。そうすると、全国すみずみに知識を共有することができますよね。

 

中西 なるほど。

冨樫 あと、劇団を持っておりまして、名古屋に「ひまわりホール」という人形劇のホールを持っています。そこの劇団と組み合わせてイベントに出展することも多いです。

 

中西 専属の劇団がいらっしゃるのですね!どういった内容の劇を行うのでしょうか?

冨樫 防災人形劇をします。人形劇って、子ども達がすっごく喜んでくれるんですよね。人形劇を見てもらって興味を持ってもらったあとにワークショップを開催するなど、工夫しています。

 

中西 そうなんですか。全然知らなかったです……!

冨樫 私たち、結構幅広い活動をしているんですよ(笑)SDGsって、なんか堅いことやらなきゃいけない!と思われがちなんですけど、全然こういった身近なことも、含まれますよね。

やみくもにSDGsを達成させるための目標を立てよう!と考えるのではなく、あくまで本業を通してやるということが大事だなと思っています。社員一人一人が、自分に関係のあることだと自覚できるような取り組みにしていく。全く関係のないことを急に掲げても、腑に落ちてくれないんですよね。だから、本業を通した取り組みや考え方を強化徹底しています。

SOMPOホールディングスが海の豊かさを守る?

中西 SDGsの取り組みの一環として、SOMPOホールディングスが海の豊かさを守る……とあるのですが……一体どういうことですか?海と保険。全然想像できません。

冨樫 社員食堂で始めた新しい取り組みなんですが、認証付きのお魚を社員食堂で提供することを始めました。

 

中西 認証付き?

冨樫 サステナブル・シーフードと呼んでるんですが……

 

中西 ……。(横文字多すぎて中西大パニック)

冨樫 あははは(笑)持続可能という意味です。

今って世界中に、乱獲、つまりは、どこでどうやって撮られたかもわからない魚がたくさんあって、違法漁業が凄くたくさん存在するんです。今のままだと、魚たちが乱獲されて、私達はそれを知らずにその魚を食べて……。そうやってそのうち、食卓に魚が並ばなくなってしまってしまう。

そうならないために、ちゃんと決められた漁業で、乱獲をしていない漁業団体ですよという証に、認証をつけている団体があるんですね。サステナブル・シーフードは、そこが獲った魚のことです。少し値段は上がりますが、私たちから積極的にそういったことを取り入れることで、正しい団体が潤い、魚達の安全が守られるという仕組みを作ることができる。

 

中西 そこの魚を購入していると言うことですか?

冨樫 そうです。認証付きの魚を、企業等が積極的に取り入れることで、認証付きの団体が増えていきますよね。そうなると、逆に認証がないと買ってもらえないと言う世界を作れるじゃないですか。すると最終的には、違法漁業がなくなる世界を作れる。「海の豊かさを守る」に、繋がりますよね。

 

中西 でも……ぶっちゃけ、魚を変えたところでSOMPOホールディングスさんの直接利益にはならないじゃないですか?

冨樫 そうですね。

 

中西 上層部の方は、「SDGsの目標を達成するためなので」と言うだけで、経費があがることを許してくれるものなのでしょうか?

冨樫 今回負担しているのは、会社というよりは、社員一人一人なんです。サステナブル・シーフードを使った定食は、ちょっとだけ値段が高いんですよ。

だけど、どうして値段が高いかって言う理由を、ポップをつけたりすることでアピールする。あとは、「今日はサステナブル・シーフードを使った定食がありますよ」って社内に放送を流したりもして、どんどんアピールしていく。そうすると、「へえ。そういうことにつながるのであれば、買ってみようかな」と言うことで、社員が積極的にその定食を注文してくれます。

 

中西 値段が高いということですが、サステナブル・シーフードを使った定食は、売れますか?

冨樫 そうですね。まだ供給量がそこまで多くないので月に1回限定でと言う形でやっていますが、毎回完売してます。私も呼び込んだりしてるんですよ(笑)

 

中西 へぇ〜知らなかったです。

冨樫 この取り組みは凄く新しいと思います。

 

中西 最近始められたんですか?

冨樫 去年の10月から始めました。

 

SDGsって、ものすご簡単なこと

 

冨樫 あと、併せてコーヒー豆も変えました。認証付きの豆、レインフォレストアライアンスです。

 

中西 レインフォ・・・(中西再び大パニックで半目になる)

冨樫 大丈夫です(笑)簡単に言うと、「ちゃんとした豆」みたいな感じです(笑)

 

中西 「正規ルートで仕入れられた認証付きの豆」みたいなことでしょうか?

冨樫 そうですね!すごい!学んでいらっしゃいますね。コーヒー豆って、凄く劣悪な環境で作られているケースがあるんです。これはどちらかというと、雇用問題ですね。このマークが付いているコーヒーには、定められた労働基準法を守っている場所で作っているコーヒー豆が使われています。という証になります。身近なとこでいうと……。LAWSONのコーヒー。カエルさんのマークが付いてるの知ってます?

 

中西 あ!いつも飲んでいます!

冨樫 そう。あれが実はあれが、「レインフォレストアライアンス」のマークです。だから実は、中西さんもいつのまにか、SDGsに貢献しているんですよね。

 

こう言う風に、消費者ひとりひとりにできることもたくさんあって、例えばレインフォレストアライアンスがついていあるマークが付いている商品を、あえて選ぶ。っていうのも、すごく大切なことなんです。今までは偶然で選んでらっしゃったと思うのですが、これからはマークの意味を知ったうえで、あえて選ぶ。それも、立派なSDGsに貢献する活動といえます。

もちろん、コーヒーに関して言えば、少しだけ価格があがりますが、その差額が団体の権利保護につながる。そう考えればなんとなく、「選んでみようかな」って、思いますよね。価格だけで選ばない。これも、何かを守るときに、すごく大切なことだと思います。

 

中西 なんだか、SDGsを身近に感じてきます……。

冨樫 そうなんです!SDGsって、実はすごく簡単なんです。例えば、レジ袋をもらわないっていうのも、SDGsに貢献することに繋がるかもしれません。

 

中西 なるほど。

冨樫 SDGsて、すごく遠いことではなくて、意識すれば誰でもできるものなんですよ。意識しないまでも、既に貢献しているかもしれない、実はそれが、SDGsの基本です。

だけどそこから一歩進んで、「知った上で選ぶ。知った上でやる」ということが大事なのかもしれないですね。そうすることで、意味合いやモノの見方が変わります。

 

中西 僕、カエルのマークのコーヒー、絶対買います!

冨樫 あはは。(笑)こうやって、色々な社会的な課題に気付いていただいて、じゃあ自分だったら何ができるんだろうな、と考える。そしてそれを少しでもいいから行動に移す。そうやって世界中の人達が少しづつ意識をして取り組んでいくことで、SDGsの目標が、いつか全て達成できる。私達はそう、信じています。

 

中西 では、最後に。あなたにとって世界平和とは?

冨樫 誰一人取り残されない世界、です。

 

中西 なるほど。本日は、ありがとうございました。

 

今回の取材で学んだのは、「SDGsは身近な存在」であるということ。

僕の場合、いつもネタ合わせをしているファミレスで飲んでいるコーヒーが、レインフォレストアライアンスであることに気付きました。

 

おたまじゃくしは、コンビ揃ってこのコーヒーを毎日しこたま飲んでいます。

実はこれも、立派なSDGsに貢献する、ということなんですよね。

最早、おたまじゃくしは「SDGs芸人」といっても過言ではないでしょう。

 

別にこじつけだって良いんです。

自分にとってのSDGsとは何なのかを考えて、出来ることを行動に移す。

それが一番大事な事、そんなことを感じた、今回の社会見学でした。

 

さて、今日の一変化の答え合わせです。

答えは、「犬に散歩の主導権握られてるおじいちゃん」でした。

 

#日常の究極平和

#結局犬がおじい待ち

#見てるこっちが笑顔なる

#わし魚好きやからサステナブルさん今度食うてみるわ

 

全ての人が取り残されない社会。

街中で見かけるこんなおじいちゃんが、笑顔で快適に、いつまでも笑顔で散歩できるような世界が、僕にとっての「世界平和」なのかもしれません。

 

次回は、「マルイ本社」におじゃまします!おたのしみに!

 

おたまじゃくし中西

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