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  • 2020年3月12日

【SDGs×読書】ミニマリストの生き方から、エコライフを考えてみた

読者の皆様はじめましてわたほんライターの大崎ノンノです。

私たちは、「月3冊以上本を読む、読書家たちの書評メディア:わたしの本棚=略してわたほん」と申します。これから「SDGs×読書」というテーマで、連載していきます。どうぞよろしくお願いいたします。第1回の今回は、「ミニマリストの生き方から、エコライフを考えてみた」をお送りいたします。

みなさんはミニマリストという言葉を聞いたことがあるでしょうか。ミニマリストとは、「モノを必要な最小限に減らす」生き方のこと。ミニマリストの生活に興味がある私は、ミニマリストブームの火付け役である佐々木典士氏の著書『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 – 断捨離からミニマリストへ –を手に取りました。引用元:『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』P.34


本書に書かれているのは、以下の内容です。

  • ミニマリストについて
  • 具体的な捨て方について
  • ミニマリストになって変わったこと

ミニマリストの指南書といった印象を受けますが、本書を読み進めるうちにミニマリストという生き方とエコについての関連性について考えるようになりました。最小限のモノだけを持つということは、不要なモノを持たないということであり、必要以上の資源を使わなくて済むのではないか…

この記事では、『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』を通してミニマリストとエコの関係性について考えていきます。

ミニマリストとは?


近年、よく耳にするようになったミニマリストという言葉。2015年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされています。

このミニマリストブームの火付け役となったのが、『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の著者である佐々木典士氏。驚くことに、以前の佐々木氏は多くのモノに囲まれて暮らすマキシマリスト(最大限のモノを所有して生活する)だったそうです。本書では、マキシマリストからミニマリストになった佐々木氏の実体験をもとに、ミニマリストという生き方やメリットについて紹介されています。

ミニマリストという生き方について

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』で佐々木氏は、ミニマリストを次のように定義しています。

「ミニマリストとは、「本当に自分に必要なモノがわかっている人」「大事なもののために減らす人」だと、ぼくは考えている。」
引用元:『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』P.47

「最小限主義者」とも呼ばれるミニマリストは、ただやみくもにモノを減らすのではなく、自分に必要な大事なもののためにそれ以外の不要なモノを減らすライフスタイルだといいます。実際、不要なものを減らすことにも繋がるので、メルカリやリサイクル、物々交換のようなリサイクルに繋がるサービスも増えています(リサイクルネット) 

佐々木氏がミニマリストになって感じたこと

著者の佐々木氏は、ミニマリストになって変わったと感じたことを本書では12個挙げています。12個のメリットはどれも魅力的であり、私がミニマリストというライフスタイルに興味を持つきっかけにもなりました。

ここでは、その12個の最初のひとつ「時間ができる」の中から何点かをご紹介します。

  • 「メディアや広告に惑わされる時間が減る」
    引用元:『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』P.174

ミニマリストになると「自分は必要なモノをすべて持っている」と自覚することができるため、必要以上にメディアや広告の影響を受けることがなくなったそうです。インターネットが身近になった現代。ひとつの事を検索しようとブラウザを起動したら、どんどん新しい情報を得ようとしてしまい、長々とパソコンやスマートフォンを見続けていた…という経験はありませんか?

ミニマリストになることで、不必要な情報に触れることが無くなり自分のための時間を作ることができるというのはとても有意義なことだと思います。

  • 「買い物の時間が減る」
    引用元:『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』P.176

ミニマリストになると、そもそも買い物をする機会が減ります。さらに「ミニマリズムを進めていると、モノを選ぶ基準がはっきりしてくる」ため、買い物をする際も短時間ですむそうです。自分に必要なもの、大切にする基準が明確になることでモノを選ぶ時間が減るのですね。買い物で迷う時間は楽しい反面、優柔不断な人にとっては時間がかかり過ぎてしまい悩ましいものだと思います。

ミニマリストのメリットは、モノが減るということだけではないことが分かります。

  • 「家事の時間は激減!」
    引用元:『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』P.178

佐々木氏は部屋にあるモノが減ることで、家事の時間が圧倒的に短くなったと述べています。モノが少ないから掃除は簡単に、洗い物や洗濯物も最小限になるというのです。掃除が苦手な人は部屋にモノが多いのが原因のひとつではないでしょうか。多くのお気に入りのモノを飾ってみたり、いつ使うか分からないモノのためにスペースを使っていたり…モノが多ければ多いほど、掃除は億劫になってしまいます。

モノを減らすことにより、家事にかける時間が減るのは大きなメリットだと私は感じました。

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』では、佐々木氏が実際にミニマリストになって感じたメリットが多く紹介されています。これはマキシマリストであった佐々木氏だからこその視点で語られているもので、どれも非常に説得力があり、私がミニマリストに興味をもつきっかけにもなりました。

時間は人間が唯一お金で購入できないものとも言われています。自らのライフスタイルを変えることで、使える時間が増えていくというのは現代人にとって非常に魅力的ではないでしょうか。

マキシマリストからミニマリストへ

ミニマリストになる前はマキシマリストだったという佐々木典士氏。ミニマリストの対極であるマキシマリストから、どのようにミニマリストへとライフスタイルを変えていったのかという点は非常に気になるところです。

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の第3章では、「捨てる方法最終リスト55!!」「さらに捨てたい人へ追加リスト15!!」とモノを捨てる方法が具体的に紹介されています。元マキシマリストである佐々木氏の体験に基づく方法論なので、非常にリアルで読んでいて胸がチクチクすることも正直ありました。

そして続く第4章では、「モノを捨て、ぼくが変わった12のこと」が紹介されています。この第4章で、私が注目したのは242ページにある「モノをたくさん捨てたせいか、最近は捨てるものもミニマルにしたいと思い始めた。」という一文です。

ミニマリスト=エコライフなのか

ここからは、ミニマリストという生き方がどうしてエコライフとつながるのかということについて考えていきます。

SDGsの17の目標の中に、環境に関するものがあります。

12 :持続可能な生産消費携形態を確保する
13 :気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる
14 :持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
15 :陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
引用元 総務省HP:政策統括官(統計基準担当)より

ミニマリストという生き方が、これらの目標を達成するためにどう役立つか。『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の佐々木氏の言葉をもとに考えていきましょう。

ミニマルな生活は捨てるモノもミニマル

「『必要』なモノだけに囲まれた暮らしをしていると、ゴミでもエネルギーでも『不要』なモノを減らし、暮らし自体をすっきりコンパクトにしたくなってくる。」

「ミニマリストになれば、使うエネルギーすらミニマルになっていく。肩肘張って「エコに生きねば!」と思わなくても自然にそんな生き方になる。」引用元:『ぼくたちに、もうモノは必要ない』P.243

これらの言葉は、本書の中でも特に印象深かった文章です。本当に必要なモノだけを残して生活をしていくうちに、自然とゴミやエネルギーも最低限にしたくなるというのは、多くのミニマリストが口にする言葉です。最小限のモノに囲まれて暮らしていくうちに、時間や気持ちにゆとりが生まれていきます。

佐々木氏によると、時間やストレスに追われている時に消費していた不必要な食事や趣味(だと思っていたモノ)はいつの間にか減っていき、食べるモノも楽しむモノも最低限のもので良くなるとのこと。買うモノが減れば、捨てるモノも必然的に減っていく。一つのモノを大切に思うことで、長い間それらのモノを手入れして使うことができます。ミニマリストという生き方は、ただモノを減らしてスッキリした生活を送ることができるだけでなく、自然とエコライフを送ることに繋がるのではないでしょうか。

一方でミニマリストの中には、使用頻度が少ないという理由で使い捨ての食器を使用したりシーズンごとに服を使い捨てたりする人たちがいるのも事実です。自分の生活は、使い捨ての商品を使うことで便利になるでしょう。しかし、地球規模で考えてみるとどうでしょうか。モノを減らすことで生まれた時間や心の余裕を、自分自身の成長や生きやすさだけに向けるのではなく、より広い視野を持ってもらえたらと願わずにはいられません。

個人が意識できるSDGsのミッション

最小限のモノだけで生活するミニマリストという生き方が、環境にやさしい生活に繋がるのではと考えたことから私の思いは始まりましたが、今はミニマリストの方だけではなくより多くの人が最小限のモノだけで生活するということに意識するべきだと考えています。

現在、多くの企業や学校が、SDGsのミッション達成に向けてアクションを起こしています。では、私たち個人で出来ることに、何があるでしょうか。

ミニマリストとまではいかなくても、必要なものだけを残し再利用できるモノはリサイクルやフリーマーケットを利用して手放してみること。

モノを少しでも減らすことで、洗濯物や掃除、暖房器具などで使う過剰なエネルギーを減らすこと。

自分に必要な量を見極めて購入することで、期限切れや多すぎるといった理由で食べ物を捨てないこと。

流行に流されて、むやみに新しい服を買ったり、買ったけど着ないという理由で服を捨てたりしないこと。

どれも1つひとつは些細なことに思えるかもしれませんが、1人ひとりが心掛けることで環境問題にアプローチできるのではないでしょうか。

ミニマリストを通してエコを考えてみよう

ミニマリスト佐々木典士氏の『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』を読んで、ミニマリストとエコライフの関係性について考えてみました。ミニマリストという生き方が必ずしも正しいとは限らないですし、人それぞれの生活にあった心地いいライフスタイルがあるのも理解しています。

しかし、自分に必要なモノを見極め、最小限のモノだけで生きる生活の中からエコライフに繋がる考え方や行動を学ぶことができます。ミニマリストというと、極端な最小限主義をイメージして嫌悪感を抱いてしまう方もいるかと思います。

先入観を取り払い、生き方の一つとして、またミニマリストの考え方や生活を知るために『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』を読んでみてはいかがでしょうか。そしてこの本が地球のために自分たちができることを、考えるきっかけになれば幸いです。

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