好きだ。

高校生の恋と青春をテーマに、アクリル絵の具で描きました。
舞台は、飛行機が突き抜ける青空の下。ヒマワリ畑に囲まれた中で、男の子が女の子に告白する瞬間を描いています。

制作当時は、背景や遠近法を用いた絵を描く機会が少なかった為、距離感や構図を計算しながらモチーフを配置することに苦労しました。
特に鉄塔や電線を描くのは初めてで、細かい骨組みや手前から奥への視線の誘導を意識しながら、多くの写真や資料を参考にしました。

世界の長い歴史の中で、私たちが人生で出会う人々とのご縁は本当に奇跡のようなものだと思います。
その中で「大切にしたい」と心から思える人に出会えたなら、これ以上の幸せはありません。

一つひとつの出会いに決して無駄なものはなく、さまざまな人との関わりを通して私たちは自分自身を形作っていきます。
そしていつか命の終わりを迎える時に、「自分の人生は素晴らしい人たちでいっぱいだった」と振り返ることができたなら、それは本当に幸せなことだと思います。

作家名田村健

1996年生まれ。発達障害（ASD）の当事者。 3歳から絵を描き続け、2016年にパラリンアート登録アーティストとなる。登録後は NHK「みんなのうた」への作品提供、エポスカードデザイン、DAISO・NTT・NECのカレン...

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