仕事を辞めたいと言えない!言うのが怖い時の不安別対処法とは?
仕事を辞めるのは大きな決断なので、悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
今の会社を辞めて別の職場で働くためには、仕事の引き継ぎや各種の手続きが発生します。
会社に対する恩を感じて辞めることを「言えない」「言いにくい」という人も多いでしょう。
この記事では、仕事を辞めたいと言えない人に向けた、不安別の対処法について解説していきます。
目次
仕事を辞めることの言い出しにくさ
仕事を辞めるのはなぜ言い出しにくいのでしょうか?
集団主義的な教育の中で学生時代を過ごし、「場の空気を読む」ことに慣れたまま社会人になり、上司や取引先の顔色をうかがいながら日々を過ごす。
そのような状況が自分に馴染んでくると、自分の意見を言い出しにくくなっていきます。
また、勤続年数が長くなってくると、会社や同僚への愛着や現状を変えることへの恐れがでてきます。
これらが積み重なってきた人にとって「仕事を辞めること」には後ろめたさがあり、伝えることが申し訳ないという気持ちが生まれます。
この心理的なハードルが、仕事を辞めると言うことの難しさと言えるでしょう。
間接的な理由であれば言い出しやすい
結婚を機に仕事を辞めたり、育児のために仕事を辞めたり、間接的な理由であれば言いやすいものです。
自分以外のことが理由になるので、「自分が悪いわけではない」という自負が生まれ、会社側に伝えやすくなります。
また、このような理由であればやむを得ないということで、会社からも理解が得やすいです。
自分で伝える限り退職理由は聞かれる
退職理由を聞かれることなく辞めることができれば楽ですが、自分で伝える限りは理由を聞かれるものです。
どうしても理由を伝える勇気がないという人は、退職代行に依頼するか、迷惑をかけない範囲の嘘の退職理由も検討すると良いでしょう。
退職代行では退職に関するあらゆるやりとりを業者に代行してもらうため、退職理由を自分で会社に伝える必要はありません。
「仕事を辞めたいと言えない」ときの不安別対処法
ここからは「仕事を辞めたいと言えない」ときの対処法について、不安別に解説していきます。
「転職することへの不安編」
「言い出しづらさ編」
「転職先の会社への不安編」
という3つにわけてご紹介していきます。
① 転職することへの不安編
良い仕事が見つかるか不安な場合
良い仕事が見つかるかについて、確実な答えはないでしょう。
ただし、自分にとって良い仕事の考え方については、以下の7つのポイントによって明らかにされています。
❶自由:その仕事に裁量権はあるか?
❷達成:前に進んでいる感覚は得られるか?
❸焦点:自分のモチベーションタイプに合っているか?
❹明確:なすべきことやビジョン、評価軸はハッキリしているか?
❺多様:作業の内容にバリエーションはあるか?
❻仲間:組織内に助けてくれる友人はいるか?
❼貢献:どれだけ世の中の役に立つか?以上のポイントは「仕事の満足度」について調べた259のメタ分析などであきらかになったもので、欧米はもちろん日本をふくむアジア諸国においても重要度が変わらないことがわかっています。
鈴木祐. 科学的な適職 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.876-883). Kindle 版.
これらのポイントを満たせる仕事は、幸福度を上げることがわかっています。
そのような仕事を見つけることができれば、不安を払拭することができるでしょう。
お金が不安な場合
転職先での給料の低下や転職までの期間の生活費など、お金が不安になることもあるでしょう。
今までと同じ職種で転職するときは、給料を今までと同程度以上にできる可能性は比較的高いですが、今までと違う職種で転職するときは、給料は今までと同程度以下になることが多いでしょう。
それらを考慮した上で、どのような転職にするかを考えるべきでしょう。
転職エージェントを利用している方は、自分のエージェントに相談すると良いでしょう。
リクナビネクストの調査によると、在職中の転職活動に必要な貯金が100万円以下という意見は84.8%、退職後の転職活動に必要な貯金が100万円以下という意見は75%です。
もし転職先が決まっていないまま退職したとしても、ほとんどの場合であれば100万円程度の貯金があれば問題ないでしょう。
② 言い出しづらさ編
上司に言い出しづらい場合
「上司に仕事を辞めたいと言いづらい」というのは、よくあることでしょう。
直属の上司がパワハラ気質であればなおさらです。
直属の上司に相談するのが大変な場合、人事やコンプライアンス関連の部署に相談すると良いでしょう。
あまりおすすめでないのは、直属の上司のさらに上の上司に相談することです。
直属の上司の自尊心を傷つけることになり、円満退職や退職時期の交渉が難しくなることもあり得ます。
辞める会社で揉めごとを増やすのはあまり賢明ではないので、直属の上司または人事・コンプライアンス関連の部署に相談しましょう。
引き止めにあいたくない場合
キッパリと断れば必要以上に引き止められることは少ないですが、それでも引き止めにあいたくないと考える人もいるでしょう。
自分で伝えると引き止めを受ける可能性が高いため、その場合は退職代行に依頼して代わりに退職の交渉をしてもらうと良いでしょう。
退職代行とは、労働者本人に代わって会社に退職の意志を伝えてくれるサービスです。
労働環境サポーターでは、未払い残業代請求と組み合わせることで、退職代行が実質無料となります。
価格がネックで相談を悩んでいる方は、ぜひ一度無料問い合わせをしてください。
③ 転職先の会社への不安編
給与・待遇差が不安な場合
転職で給与・待遇が悪くなるリスクについては、より年収の高い業界に転職することで軽減することが可能です。
マイナビが公開している「2023年版 業種別モデル年収平均ランキング」によると、日本の年収上位10業種は以下の通りです。
業種名 | モデル年収(平均) |
---|---|
外資系金融 | 1,683万円 |
生命保険・損害保険 | 846万円 |
環境関連設備 | 791万円 |
専門コンサルタント | 780万円 |
住宅・建材・エクステリア | 754万円 |
不動産 | 754万円 |
リフォーム・内装工事 | 743万円 |
専門店(自動車関連) | 685万円 |
商品取引 | 677万円 |
総合商社 | 668万円 |
今の会社が属している業界よりも平均年収が高い業界に転職すると良いでしょう。
職場環境の悪化が不安な場合
転職先の職場環境は、その会社に所属している人に聞くのが一番です。
面接時や内定後に、会社の雰囲気をヒアリングしてみましょう。
大企業であれば、Facebookで検索して社員を見つけられる場合があるので、直接聞くこともできるでしょう。
ただし、百聞は一見にしかずと言いますが、結局働いてみないことには自分に合う職場かわかりません。
雰囲気をヒアリングしてもまだ迷っているという場合は、今は転職を考えるタイミングでないのかもしれません。
仕事内容の変化が不安な場合
仕事内容の変化が不安な場合、その不安がどこからきているのかを考えましょう。
自分のスキルが通用するか不安なのでしょうか?
慣れた仕事・ルーティンが変わるのが不安なのでしょうか?
もし自分のスキルに不安を感じているのであれば、教育訓練給付制度を活用してスキルアップに取り組むこともできるでしょう。
慣れた仕事・ルーティンの変化に不安を感じているようであれば、転職経験者に話を聞くことで不安を軽減できるでしょう。
このように、原因とその解決策を考えることで、不安についての考えを明確にできます。
考えてもなお不安が残る場合、今は転職を考えるタイミングではないのかもしれません。
仕事を辞めるときの注意点
仕事を辞める1〜3ヶ月前に退職の意思を伝える
仕事を辞めるときは、辞める1〜3ヶ月前に会社側に退職の意思を伝えましょう。
正社員など雇用期間に定めがない労働者の場合、法的には2週間前までに申し出れば退職可能ですが、仕事の引き継ぎや人員の補填を考えると1〜3ヶ月前に申し出るのが妥当です。
仕事を辞めたいと言いにくくて後ろ倒しにしてしまう気持ちもわかりますが、勇気を出して伝えましょう。
仕事の引き継ぎはしっかりと
仕事を辞めるときは、自分の仕事を後任に引き継ぐ必要があります。
お世話になった会社へのマナーとして、引き継ぎはしっかりと行いましょう。
日々の仕事の内容はもちろん、得意先のキーマンやその人との関係性、案件の進捗状況などまで引き継ぎ資料に詳しくまとめましょう。
ポイントは漏れなくまとめることです。
資料づくりには時間がかかることが予想されるので、辞めることを検討しているタイミングから、引き継ぎ資料を作り始めておくのも良いでしょう。
勇気を持って仕事を辞めたいと言おう
この記事では、仕事を辞めたいと言えない人に向けた、不安別の対処法について解説してきました。
仕事を辞めることには不安もありますが、「仕事を辞めたいと言えない!」というのは精神的にストレスがかかるでしょう。
これまで解説した内容があなたの後押しとなり、勇気を出して「仕事を辞めたい!」と言えることを祈っています。
仕事を辞めたいのは甘えか知りたい方は、『【もう限界】仕事辞めたいのは甘え?辞める前に考えるべきことを解説』を参考にしてください。