一般社団法人障がい者自立推進機構 パラリンアート運営事務局

Japan Committed to SDGs

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笑顔は国境を超える

作品名

笑顔は国境を超える

制作年・2018年
使用画材・アクリル絵の具、アルシュ水彩紙、筆


この世界に存在するありとあらゆる隔たりや格差などの違い。
先進国と途上国。富裕国と貧困国。戦争のない平和な国。テロと戦争は日常茶飯事の国。冷戦状態の国。白人と黒人と黄色人種。障害者と健常者。
「違い」というものからは幸せな者、そうではない者がどうしても生まれてしまいます。

私は、様々な国と人種の子供達が、お互いのバリアを乗り越え、「一人一人の人間」として絆を深める様子をこの作品で表現しました。
スポーツは様々な国同士が、お互いの国家的背景など関係なく、正々堂々平等に戦います。
そして勝っても負けてもお互いの健闘を称え合います。
そのような所にいつも、「違い」「隔たり」「格差」が取り払われた瞬間を見る気がします。
オリンピックを始めとする各競技の試合には、そんな素晴らしさを感じられます。

そして世の中には、障害を持つ人のためのサポートやサービスを提供したり、海外の貧しい子供達のためにボランティアや寄付をする人達が沢山います。

「違い」を失くす事はできないかもしれない。でもその違いを、一人一人の考え方や行動で少しずつでも埋めていけるのではないか。
小さい力だったとしても、その力を出す人が沢山いればいる程、無敵の強大な力が生まれるのではないでしょうか。
お互いがそれぞれの良さを引き出し、認め合い、理解し、良い事と悪い事の判別をつけ、助けて助けられて、吸収し合って、結果的に自分達に良いものが帰ってくる。それが本来あるべき姿だと思います。

私は無力で、この世界に何もする事はできないかもしれない。
でも世界に対して何か1mmでも動かす事ができるとしたら。
自分には絵で訴える事ができるのでは、と思いました。

この作品に、私の思いを込めました。


作家名田村 健

1996年生まれ。 小学3年生の時に「アスペルガー症候群」と診断されました。 絵は3歳の時から描き続けており、障害上辛い経験や劣等感が多い中で、「絵」だけが唯一の誇りであり、生きがいでした。 将来は絵の仕...

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