一般社団法人障がい者自立推進機構 パラリンアート運営事務局

Japan Committed to SDGs

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パラリンアートワールドカップ2018一次審査終了!

2018年06月12日

2018年5月27日に応募締切をしたパラリンアートワールドカップ2018の一次審査が終了致しました。
参加国数は日本を合わせて42カ国。応募総数は1288作品となりました。
多くのアーティストの皆様に素晴らしい作品をお送りいただきました事厚く御礼申し上げます。

これから二次審査に入ります!
受賞者の皆様には7月の中旬頃にご連絡する予定となっております。

惜しくも入賞を逃したアーティストさんには
コンテスト終了後に記念冊子をお送り致しますのでそちらを御覧ください。
※落選のご連絡は致しません。ご了承ください。

また、一次審査にご参加いただいた田尾氏からの総評を記載致します。

 

美術手帖 田尾圭一郎

「アール・ブリュット」と専門的には称される、障がい者による芸術表現(広義には西洋の美術教育を受けていないものを指す)が、世界42カ国(日本含む)から集められた。
なかなか見ることのない国からも応募が多数あり(審査は一次だけでも6時間以上に及んだ!)、そのような作品を審査する稀有な機会を楽しんだ。
作品を一つひとつ見ていくと、国によって表現から立ち上がる歴史や文化、表象が異なり、またあるいは、国境を越えた作品と作品との間に共通性をかいま見ることができ、そういった多様性と接続性にふれるうちに、いつしか“障がい者アート”という前提を忘れていく自分がいた。
近年、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを契機に、アール・ブリュットは大いに注目を集め展示の機会を得ているが、一方でその特別扱いは、障がい者とそれ以外との分断を前提とし、より強調する皮肉な結果も招いている。
日本を超え遥か遠くに広がる国々── 世界──の個性的な表現を前に、啓蒙家が定義した分類はいささかちゃちなものに感じられ、ぜひ多くの人に「パラリンアート世界大会」の機会を、誰もに通底する表現欲求との向き合いを楽しみ、考える契機としてほしい。

審査の合間に、審査員のひとりが「イッツ・ア・スモールワールド」を口ずさんでいた。それから数日経ったいまも、そのことが頭から離れない。

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