仕事で成長できないときはどうしたらいい?理由別の対処法を解説!
仕事を続けていると、「成長できない」という悩みはどこかで出てくるものです。
今後の転職や昇進、昇格を考えると、成長に不安を感じることもあるでしょう。
この記事では、仕事で成長できないときはどうしたら良いか、対処法を理由別に解説していきます。
仕事で成長できなくて悩んでいる人
仕事で頭打ちを感じている人
これから始める仕事で成果を出したい人
目次
仕事で成長できない理由は2つある
結論としては、仕事で成長できない理由は以下の2つのパターンが考えられます。
1つ目は「実力不足で成長できない」というもので、仕事の実力が求めている成長に対して十分ではないために起きます。
2つ目は「実力の高止まりで成長できない」というもので、今の仕事に対して十分な実力があるもののそこで頭打ちとなっているために起きます。
仕事で成長できていないと感じるケースはほとんどの場合、このいずれかが原因となっているでしょう。
ここからの説明でそれぞれの状況に対する対処法を解説していきます。
実力不足で成長できない場合の対処法
実力不足で成長できない場合の対処法としては、仕事の質を高めて求めている成長に対して十分な実力をつけることが有効です。
大きく分けると、以下の3つのアプローチが効果的です。
それぞれの詳細を解説していきます。
仕事をより深く捉えて実行する
仕事を「幅」と「深さ」に二分して考えた時に、「深さ」を向上させていく手法です。
例えば、ルーティンの事務仕事について考えてみましょう。
【仕事をより深く捉える例】
- パソコン業務全般:設定を最適化できないか?タイピングを早くできないか?
- エクセル業務:テンプレートを作って効率化できないか?VBAで自動化できないか?
- 社内調整業務:交渉術を身につけて円滑な調整ができないか?
一言で事務仕事といっても、その中身はさまざまスキルの掛け算になっています。
そのスキルの中身を紐解いていき、効率化や精度を上げるための具体的なアクションを考えていきましょう。
アクションを考えたら、あとは実行あるのみ。自分の仕事をより深く捉えて日々の仕事を改善することができれば、まだまだ成長できる可能性はあるでしょう。
逆に、仕事を深く捉えずになんとなくしていると、慣れて無難にこなせるようになったところで成長が止まってしまいます。
業務経験の幅を広げる
仕事を「幅」と「深さ」に二分して考えた時に、「幅」を広げていく手法です。
業務経験の幅を広げる方法としては、以下のようなものが考えられます。
- 人事異動する
- 転職する
- 副業を始める
ポイントは「やったことないこと」を経験することです。
例えば、副業を始めたとすると、個人事業主として申請する、契約書を締結する、帳簿をつける、青色申告で確定申告するなど、会社に勤めているとあまり縁のない業務が発生します。
このような初めての経験を積み重ねることによって、仕事の幅を広げていくことができるでしょう。
仕事のミスを減らす
仕事の「幅」と「深さ」を身につけることで、仕事の質は飛躍的に向上します。
しかし、バケツの穴が空いているところに水を注いでも水はなかなか溜まらないのと同様、仕事で穴があると成長に悪影響を与えてしまいます。
仕事における穴とは「ミス」のことです。
仕事のミスを減らして、安定して成長できる地盤を作りましょう。
ミスを減らすポイントは、「仕組みで解決する」ということです。
【仕組みで解決する例】
- タスク管理に抜け漏れがある:Googleカレンダーのタスク機能を使う。翌日のToDoを毎晩書き出してから寝る。
- 報告・連絡漏れがある:報告・連絡事項が発生したタイミングで、ボイスメモや文字起こし機能を使って送る。
- 理解に齟齬が起きやすい:相手と合意した内容を一度箇条書きで共有し、合意をとってから仕事を進める。
このように、自分がミスしやすいところを仕組み化することで、かなりミスを減らすことができます。
仕組みで解決することを意識し、仕事における穴を塞ぎましょう。
実力の高止まりで成長できない場合の対処法
仕事で成長できない理由として、自分の成長に限界(高止まり)を感じていることが考えられます。
このような場合、自分の属している働きかたのステージで、頭打ちを迎えているのかも知れません。
ここでは、働きかたを次のステージに進化させるために必要なアクションを、3つに分けて解説していきます。
これらを行うことで仕事で良いサイクルが生まれ、自分の限界を突破してさらなる成長につなげるための足がかりができるでしょう。
仕事ができる人を徹底的に真似る
近年はTTP(徹底的にパクる)というキャッチーな言葉で呼ばれることもありますが、仕事ができる人を徹底的に真似ましょう。
ここで大切なのは、仕事ぶりを”徹底的に”真似るということです。
まずは自分の考えや解釈を入れず、真似ている相手の息遣いが聞こえてきそうなレベルで、徹底して自分の仕事をできる人に寄せていきましょう。
茶道や武道などの師弟関係において『守・破・離』という言葉がありますが、まずはできる人の仕事を取り入れて、それを守ることが大切です。
真似していると、仕事ができる人とできない人の違いが分かるようになってきます。
【できる人・できない人の違いの例】
できる人 | できない人 | |
---|---|---|
仕事の共有 | 早めに一旦共有 | 最後に共有 |
仕事の振りかた | 不得意な仕事は人の力を借りる | 自分で仕事を抱え込む |
説明のしかた | 具体的で誰にでもわかる | 抽象的で難解 |
意見の伝えかた | 客観的で余白のある伝えかた | 感情的で押し付ける伝えかた |
このような違いが分かるようになってきたら、
『破 = 作業を分析し改善・改良する』
『離 = 新たな知識・技術を開発する』
というように次の段階に挑戦していきましょう。
このように取り組んでいけば、自分の限界を突破してさらなる成長を掴むことができるでしょう。
危険な道を選ぶ
コーチングや心理学などで用いられるコンフォートゾーンという言葉があります。
危険な道を選ぶというのは、このコンフォートゾーンを出て自分に負荷をかける成長の道です。
これは、コンフォートゾーンに対して、ラーニングゾーン・パニックゾーンと呼ばれます。
コンフォートゾーンを外れる危険な道を選んで、ラーニングゾーンやパニックゾーンに身を置くことで、自分に負荷をかけながらも成長していくことができます。
コンフォートゾーンを出て今までと違う立場に身を置くと、「立場が人を作る」という言葉にもある通り、その責任感のもと立場に見合った人になるために一生懸命行動することになります。
その行動が働きかたを次のステージに押し進める原動力になるのです。
危険な道を選ぶことができれば、自分に負担をかけつつも、それに伴った人物像に変化することができるでしょう。
運を味方につける
自分の働きかたを進化させるためには、『運』も欠かせない要素です。
パナソニックの創業者で経営の神様とも呼ばれる松下幸之助氏は、面接の最後に必ず「あなたは運がいいですか?」と質問していたという話はあまりに有名です。そこで「運が悪いです」と答えた人は、どのような人であっても不採用にしたと言われています。
運が良い人というのは、「チャンスに巡り合い、そのチャンスを掴める人」と言い換えることができるでしょう。
つまり運の良さというのは、以下のように考えることができます。
ここでは、チャンスに巡り合う確率とチャンスを掴む確率を上げるための、具体的な行動について説明していきます。
思いを発信し続ける
あなたは周囲の人に自分の思いを発信しているでしょうか?
自分の思いを発信し続けると、周囲がその人の思い共感して力になってくれたり、チャンスになりそうな情報を提供してくれたりします。
このような機会の中には、自分を変えるきっかけになるようなチャンスが眠っているでしょう。
チャンスに巡り合う確率を上げるためには、自分の思いを周囲に発信し続けることが大切です。
ただし、もちろん良いことばかりではなく、勧誘やうまい儲け話などの怪しい誘いを受ける場合もあります。このような怪しい話を断り、本当のチャンスは掴みにいくという嗅覚も必要です。
率先して手を挙げる
誰もが手を挙げないような場面で、あなたは手を挙げることができるでしょうか?
会議やイベントなどで手を挙げて質問すると考えると小さなことですが、そのような場所で率先して手を挙げられない人であれば、いざ大きなチャンスを目の前にしても手を挙げることは難しいでしょう。
自分が手をこまねいているうちに、他の誰かにチャンスを奪われてしまいます。
チャンスを掴む確率を上げるためには、率先して手を挙げましょう。
仕事で成長することには痛みを伴う
この記事では、仕事で成長できないときはどうしたら良いか、対処法を理由別に解説してきました。
仕事での成長は一朝一夕では成し遂げられず、肉体的・心理的にも負担がかかって痛みを伴うでしょう。
痛みを伴いながらも成長を選ぶのか、それとも今のままを貫き通すのか、自分の人生観と向き合うことが大切です。
成長できたとしても、成長に比例して上がった周囲の期待に苦しむこともあるでしょう。
成長できなかったとしても、私生活を充実させることで幸せを感じることもあるでしょう。
何を選んで何を良しとするかは、人の数だけ答えがあると言えるかもしれません。
もし「成長したい」という自分の思いに気づくことができれば、その時はこの記事に書いてあることをヒントに、より大きな成長に繋げていただけると幸いです。
仕事がきついと感じる原因について知りたい方は、『【もう限界】仕事がきついと感じる原因と3つの対処法とは?』を参考にしてください。